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Google App Engine費用上限の撤廃で変わること、対応方法

2021年7月24日に機能撤廃が発表されたGoogle App Engine費用上限機能。費用上限撤廃で変わることや対応方法をまとめました。

Google App Engineの費用上限の撤廃で「費用青天井化」

Google App Engine(GAE)には、費用上限という機能があり日次でその費用に到達したらappが停止し「Over Quota(503エラー)」を表示させる機能があります。この機能があることで、「費用青天井」なクラウドにおいて、ホビーユースでも安心して使えることがGAEのメリットでもありました。

しかし、Googleは2021年7月24日に費用上限機能を撤廃することを発表しています。GAEを使っているユーザー宛てに、下記のようなメールが配信されています。

平素は Google App Engine をご利用いただきありがとうございます。先日お知らせしましたとおり、App Engine の費用上限が 2021 年 7 月 24 日にすべて撤廃されます。引き続き App Engine の費用を管理するには、新しい費用管理ツール群を確認し、ニーズに最適な方法をお選びください。

つまり、2021年7月25日からは上限設定が設定されていても無視されるため、GAEは費用青天井化されます。

なお、GAEの費用上限設定はスタンダード環境のみに適用される機能なので、フレキシブル環境を利用している場合は「すでに費用上限設定が効かない状態」のため、現状から変更がありません。

Google App Engineの費用上限の撤廃で起こりうること

急激なアクセス増などで費用が増大する

これまで、アクセスが急増した場合は費用上限がいわば「サーキットブレーカー」になって、費用がそれ以上増えないように止めてくれていましたが、今後は「アクセスの分だけコストがかかる」わけですから、アクセスが急増するとそれだけ費用が増えます。

アクセスあたりで利益をあげているようなサイト・アプリであれば問題ありませんが、個人用途など収益化ができていない場合は注意が必要です。

GAEの無料枠を超える

GAEは1日28インスタンス時間の無料枠があるため無料で使っているユーザーも多いでしょう。設定さえしっかりすれば無料で収めることが可能ですが、費用上限設定がなくなったことで、設定ミスをすると無料枠を超える可能性が高くなります。

Google App Engineの費用上限撤廃の対応策

予算管理をしっかりしよう

費用上限は撤廃されてしまいますが、残念ながらGCPにはこれと同等の機能はありません。しかし、GCPには予算設定があり「予算のx%に到達したらメールで警告するアラート機能があります。

予算をしっかり設定して、予算アラートを受けたらすぐに対処する体制を整えるのが現状できる最高の対策です。

GCPはモバイルアプリも用意されているので、GAEを運用するシステム管理者は、スマホにアプリをいれてアラートが飛んできたらサービスを止めるなどの対応をするようにしましょう。

また、チームで「この予算になったらサービスを停止する」のか、また「サービス停止中はどうするのか」も予め決めておいた方が良いでしょう。


Google App Engine費用上限の撤廃で変わること、対応方法をみてきました。

GAEをバリバリ使っているユーザーには影響が少ないかもしれませんが、無料枠で運用してきたユーザーにとっては痛い、今回の変更。

しっかりと対応策をとって、間違ってもクラウド破産になるようなことがないようにしましょう。


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