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now.sh無料枠でどれくらいのアクセスがさばけるのか確認する

公開日: 2019.6.20

サーバーレスなPassサービス「now.sh」の無料枠でどれくらいのアクセスをさばけるのかを見ていきます。

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now.shの無料枠を確認

無料でスタートできるnow.shですが、無料枠には下記の制限があります。(無制限のものは掲載していません)

項目期間無料の上限
帯域幅100GB
now 実行時のビルド1,000 回
動的ファイルの実行・変換5,000 回
ログ1,000 回
ストレージ容量-100GB
1ファイルの最大サイズ-100MB

中小規模のサイトであれば、ほとんどの項目が問題ないところですが、いくつか注意点もあるので、項目ごとに見ていきます。

帯域幅 -> 月間100GB

ここは、サイトの構成にもよりますが、通常のサイトであればよっぽどのことがない限りは制限内で済むでしょう。動画などを配信していない限りは、ここよりも次の動的リクエストの部分が引っかかりそうです。

動的ファイルの実行・変換 & プロジェクトのビルド -> 日次 5,000回

node.jsなどで動的サーバーを動かす場合は、一日に5,000回までという制限があります。

ここはnowコマンドを使ったビルドについても合計してカウントされるため、あまり細かくnowコマンドでビルドをすると、表示側のリソースも食ってしまうので注意が必要です。

ログ -> 日次 1,000行

function側で出すオリジナルのログの制限は1,000行までです。ここは、ログを外部に出すなどすれば対処できそうですね。

ストレージ容量 -> 100GB

動画やデータを貯めこむサイトでなければ、ほぼ意識しないで大丈夫でしょう。

むしろ、ユーザーファイルを貯め込む場合は、AWS S3やGoogle Cloud Storageなどの利用を検討するほうが良いですね。

1ファイルの最大サイズ -> 100MB

こちらもnow.shで配信するようなアプリではほとんどのケースで問題ありませんが、ガイド動画などをプロジェクトに内包する場合、100MBの上限はすぐに到達してしまうので、動画だけは他のサーバーに置くなどの配慮が必要です。

どれくらい捌けるのか

毎日10回ほどデプロイが走るとして、単純計算で、毎日4,990リクエスト、月間約150,000リクエスト捌くことができます。

中規模サイトの場合結構すぐに到達する数字ですが、小規模サイトだとしても、一度のページ表示に数回リクエストが発生するようなアプリのAPIなどではあっという間に5,000回に到達するので注意が必要です。

now.shの無料枠で捌けるPVの目安

1PVあたりの動的リクエスト数と月間PVの相関図です。cssやjsなどは静的ファイルはここにはカウントされません。

PV / 日1PVあたり動的リクエスト月間
5,0001150,000PV
2,500275,000PV
1,000530,000PV

APIサーバーなどだと、フロント側の1PVでAPI側では4,5リクエストくらい受けることは当然あるので、その場合は、月間でも数万PVしか捌けません。ここは、フロント側とAPI側の設計がキーになりそうです。

CDNなどのキャッシュを利用して、動的な部分もある程度キャッシュすることができれば、月間5-7万PVくらいまでは捌けるでしょう。イメージとしては中規模サイトくらいでしょうか。

逆に、Expressなどでフル動的サイトを作ったとしても、毎日数百PVくらいしかない小規模サイトであれば、無料枠の制限を意識することなく利用できます。


now.shの無料枠でどれくらいのアクセスが捌けるのかを見てきました。

ホビーユースではほぼ無料で収まり、中規模サイトでもいくつかは回せるくらいの制限なので、まずは無料ではじめて、制限に掛かる前までに収益化を進めれば、問題なさそうですね。


価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。

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