Cloudflare Pagesでアクセス制限を実装する
公開日: 2022.4.26
無料で使える高速ホスティングサービス・Cloudflare Pagesでアクセス制限を実装する方法をまとめました。
Cloudflare Pagesにはアクセス制限機能はない
Cloudflare Pagesは高速動作で無料で使える静的サイトホスティングサービスですが、レンタルサーバーなどでは当たり前のように使えるページ・サイト単位でのアクセス制限ができません。
しかし、Cloudflareにはいつかの方法でアクセス制限を実装するサービスが搭載されているので、そちらを使えばCloudflare PagesでホスティングしているWebサイトやサービスにアクセス制限を実装できます。
Cloudflare Zero Trustを使う
Cloudflare Zero Trustはアクセス制限ができるCloudflareのサービスです。ユーザー管理数が50人までは無料で使うことができます。
Cloudflare Zero Trustでは、サーバー単位、アプリケーション単位、ユーザー単位など細かい条件がブラウザから設定可能なので、ユーザー数の少ない企業に最適なアクセス制限サービスです。当然ですが、Cloudfare Pagesでホスティングしているサイトにも使うことができます。
別サービス扱いになっていますが、Cloudflareのダッシュボードからドメインごとに設定ができるようになっています。
Cloudflare Zero Trustでアクセス制限をすると、当該ドメインへのアクセスがxxxx.cloudflareaccess.comに一度リダイレクトされ、そこでユーザー認証を行います。
Eメール式だと、登録されたメールアドレス宛に認証コードが届き、そのコードを使って設定したセッション時間だけアクセスできる仕組みです。
簡単に実装できるいのにセキュリティとしてはかなり強固なので、Cloudflare Pagesでアクセス制限を実装するなら第一候補です。
Cloudflare WorkersでBasic認証のWorkerを用意する
エッジコンピューティングサービスであるCloudflare Workersを使うと、Pagesのサイトに到達する前にアクセス制限を実装できます。
こちらの方法はユーザー単位の管理というよりかは、不特定多数のユーザーに対してアクセス制限を加える(ID・パスワードを知っていればアクセスできるサイト)に向いている方法です。
具体的な実装方法は下記のページをどうぞ。

Netlify + Cloudflareで静的サイトにBasic認証を無料で追加する
Netlify + Cloudflareで静的サイトにBasic認証を無料で追加する方法をまとめました。Netlifyでは有料でないとBasic認証が使えませんが、この方法なら無料プランのままBasic認証を追加できます。
Cloudflare Pagesでアクセス制限を実装する方法をみてきました。
Cloudflare Workersはプログラムの知識が必要ですが、Cloudflare Zero Trustを使えば簡単にユーザー単位の制限ができるので良いですね。
価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。
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