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Vultrのスナップショットを使いこなしてクラウドっぽく運用する

公開日: 2019.7.3

料金の安いことで人気の海外VPSサービス・Vultr。今回は、スナップショットを利用して、AWSやGCPのように「起動している間だけ課金」される、クラウドっぽい運用を試してみました。

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Vultrスナップショットのいいところ

無料で使える(2021.10.1より課金スタート)

クラウドサーバーでは、スナップショットもGB単位で課金されるのが通常ですが、Vultrの場合、現在はスナップショットに対する課金はありません。なので、有料のバックアップオプションを追加するよりも、スナップショットを利用した方が格安で済みます。

2021年10月1日より、Vultrでスナップショットの課金がスタートしました。1GBあたり$0.05で、課金は月単位です。

SERVICE UPDATE NOTICE: Vultr will begin charging $.05/GB/month for snapshot storage starting on October 1, 2021. Any snapshot storage charges for October will be reflected on your next invoice on November 1, 2021. For more details, read the announcement at http://www.vultr.com/news/Vultr-will-begin-charging-for-snapshot-storage-on-October-1/.

同じスナップショットを他のリージョンにも使える

スナップショットはリージョン縛りがあったりしますが、Vultrのスナップショットはリージョンをまたいでリストアに利用できます。

Vultrはリージョンによって利用できるプランが異なるので、より高いプランが使えるリージョンに移りたい時にも便利です。

スナップショットを作成して、インスタンスを削除すれば課金されない

VultrはVPSなので、インスタンスが起動していなくても作成されていれば課金されます。ここがAWSやGCPと違うところです。

しかし、前述の通り、スナップショットの保存は無料なので、最新の状態をスナップショットで保存してから当該インスタンスを削除してしまえば、「サーバーを止めた状態だけ無料で保存しておく」というクラウドに似たことができます。

スナップショットからインスタンスを作成する

実際にVultrで、スナップショットからインスタンスを作成してみます。

とはいえ、普通にインスタンスを作成画面を進んで、「Server Type」のところで、「Snapshot」をクリックすると、保存してあるスナップショットが出てくるので、リストアするイメージを選ぶだけです。

Vultrでスナップショットからインスタンスを作成する画面 あとはインスタンスを作成すれば、インスタンス一覧に「Restoring」というステータスでインスタンスが作成されますので、作成されるのを待って「Running」になればOKです。

スナップショットの注意点

スナップショットからのインスタンス作成はクラウドほど早くない

スナップショットからリストアすると、管理画面に

A snapshot is currently being restored. This process can take up to 60 minutes to complete. Most server actions will be unavailable until this has completed

というアラートが出てきます。リストアプロセスに最大1時間ほどかかるよということですね。

スナップショットの中身にもよるのでしょうが、いくつかテストした感じでは、概ね10分ほどでリストアができました。

しかし、GCPやAWSのような完全クラウドサーバーのように一瞬で作成はされないので注意が必要です。

rootパスワードは、スナップショット元のものになる

スナップショットから作成する場合は、rootユーザーの設定(パスワードも含む)やSSH Keysの設定ができません。それらは、スナップショット元から引き継がれます。

ですので、rootユーザーの設定やSSH Keysの設定はきちんと控えておく必要があります。

いつか有料になるかも

Vultrのスナップショット画面に以下のように記述されている通り、

Stored snapshots are currently free - pricing subject to change.

現状は有料ですが、いつか課金される可能性があります。

Vultrに登録する場合はカード情報も登録するケースが多いので、知らない間に課金されないように、Vultrからのメールはしっかりと見落とさないようにしましょう。


仮想1コア / 1GBメモリで5ドルと、クラウドサーバーよりも圧倒的に安くて、国内VPSサービスと比べても安い部類に入るVultr。

今回見てきたように、使い方によってはクラウドのように使えるのは面白いですね。


価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。

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