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VPSの低価格プランを選ぶ際のポイントと注意点

公開日: 2024.6.4

初めてのVPSや勉強用VPSに最適な低価格プラン。値段は魅力的ですが、実際に使うとなるとプラン選びや契約の注意点があります。

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低価格プランを選ぶ際のポイント

  1. メモリ容量が多い方を選ぶ
  2. プランアップグレードができるか確認
  3. 収容サーバーが強いところも検討しよう
  4. 時間課金でテストをしよう

低価格プランではコア数よりもメモリ容量を重視

VPSの低価格プランは、vCPUが1コア固定が多いですが、設定されるメモリ容量にはVPSサービスごとにバラつきがあります。

1コアプランの場合は、

  1. 1GBメモリ
  2. 768MBメモリ
  3. 512MBメモリ

の3パターンがあります。

VPSでサーバーを建てる際はLinux OSを使うことが多いですが、軽量なサーバー用Linux OSでも、OS自体が常時300〜500MBくらいは消費します。そのため、サーバーを安定させるには最低でも1GBメモリは欲しいところです。

その意味では、200円くらいまでの差だったら、メモリが多いプランを選ぶ方が、サーバーの安定運用に苦労をしないで済みます。

プランアップグレードができるVPSが必須

VPSの低価格プランは、用途を限定して使う場合を除いて、基本的にはアクセスが増えたらアップグレードをする前提のスペックで構成されています。そのため、サーバーの内容をそのままにプランアップグレードができるかは非常に重要です。

プランアップグレードに対応していれば、VPSの管理画面から数クリックでアップグレードができます。

一方で、一部VPSサービスでは低価格プランはアップグレードに対応していないケースもあります。その場合、管理画面からアップグレードができず、新たなにサーバーインスタンスを複製で新規作成する手間が発生します。

収容サーバーが強いところも検討しよう

低価格プランになるほど、収容サーバーの性能さが如実に出てきます。そのため、低価格プランでVPSサーバーを運用するなら、収容サーバーの性能が高いところを選ぶのがベストです。

大手VPSサーバーで言えば、Xserver VPS、シンVPSなど最新の物理サーバーに収容しているサービスは、低価格プランでもそもそもCPU処理能力が高いため、SWAPを設定することで低スペックでもなんとか稼働させることができるでしょう。

時間課金のVPSでテストしよう

VPSの低価格プランは、価格は魅力的ですが、本当に実運用に耐えられるスペックがあるのかは使ってみないと分かりません。そのため、実際に使えるのかどうかを確認するために、可能であれば時間課金に対応したVPSでテストをしてみましょう。

時間課金であれば、概ねどれくらいの負荷に耐えられるのテスト程度なら、コストは数十円程度で収まります。

低価格プランの注意点

クラウドはCPUコアの使用率設定に注意

クラウド環境では、インスタンスのタイプによっては、vCPUの使用率が制限される場合があります。

例えば、Google Cloudのf1-microインスタンスでは、vCPUの常時使用率が20%に制限されているため、処理速度が低下することがあります。この遅延により、メモリの解放が遅れ、メモリプレッシャーが高まる可能性があります。

そのため、単純に「1コア設定」のVPSでも、クラウドの低価格プランのようにCPU使用率に制限がある場合は、想定よりも大幅に性能が低いことになります。

長期契約は慎重に

ここまで解説してきた通り、VPSの低価格プランは用途を限定した使い方しかできないケースが多いため、長期利用契約をすると「使い所がないサーバーを長期持っている状態」になりがちです。

VPSサーバーは最初の契約時に長期契約をするとコストが下がりますが、低価格プランの場合はそれ相応のリスクがあることも理解しておきましょう。

最低利用期間があるかもチェックしよう

一部のVPSサーバーには最低利用期間が設定されています。

最低利用期間がある場合は、最低利用期間分の支払い義務が出てきてしまうため、「やっぱりこのプランでは無理だった」となった場合に余計なコストが発生してしまいます。


価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。

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