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複数サイト運営をする際の無料サーバー使いこなし術

公開日: 2022.9.5

複数サイト運営をする際の無料サーバー使いこなし術を紹介。無料サーバーで高速表示する方法や、フレレームワークの選び方など。

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表示スピードが速いフレームワークを選ぼう

無料サーバーは、有料サービスを使う前の「お試し」的な立ち位置のため、サーバースペックは総じて低いです。

そのため、WordPressのような「重い」動的サイトを複数サイトを運営しようにも、動作が重くて、一つのサイトを運営するだけでも、

  1. ユーザーが見るページ表示が遅い
  2. アクセスが増えるとサーバーエラーになる
  3. そもそもページを記事を更新するのが大変

ということになります。こうした状況に遭遇して、無料サーバーでサイト運営をするのを諦めた方も多いことでしょう。

いくら無料だからって表示が遅いのでは、ユーザービリティ的にもSEO的にもWebページとしての存在価値が薄れてしまいます。

ですから、無料サーバーを使うのであればページ表示が速いフレームワークを選ぶのが最低条件です。

PHPならプレーンなPHPで書く、もしくは静的サイトジェネレータのように動的な表示を伴わないサイトが、無料サーバーで運営するサイトには最適です。

商用利用不可な無料サーバーを使いこなそう

無料で使うことができるサーバーの中には、商用利用が禁止しているケースがあります。サーバーレスで有名なVercelの無料プランがその例です。

「収益をあげるためにサイトを作ったんだから、商用利用禁止サーバーを使わない」と思いがちですが、広告や課金の仕組みを導入しなければ、商用利用サイトでも使えるケースがあります。

複数サイトを運営する場合、「収益を上げているサイト」「収益がないサイト」が必ずあるので、収益がないサイトはVercelのような「商用利用不可だけど、利用枠が豊富なサーバー」を上手に使って、サイトを育ててから商用可能サイトに移転しましょう。そうすることで商用可能なサーバーの利用枠を無駄に消費しなくて済みます。

最初は収益がないことがほとんどですが、将来的に収益化をしようと考えているなら、商用可能なサーバーをしっかり探しておきましょう。

また、サーバーの移転が必要になるという点では、サーバー移転がなるべく楽なフレームワーク選びも大事です。

「データ」はお金を払ってでもバックアップしよう

無料サーバーを使うとなると、なんでも無料にしたくなりますが、記事や画像などのサイトの資産になるデータのバックアップにはしっかりとお金をかけましょう。

サーバーはいつでも移転できますが、失ったサイトデータは永久に帰ってきません。サイトのデータ(記事データ、画像データ、DB)はサイトの資産です。

バックアップデータをクラウドストレージにバックアップする、ローカルのHDDに保管する、などお金をかけてでもしっかりとバックアップをしましょう。

なお、バックアップをする際は、「正」「副」「予備」の3段階のバックアップを心がけましょう。その際、それぞれ違う性質のものにバックアップするのが大事です。

例えば、

  1. 正: Github(レポジトリ、バージョニング)
  2. 副: Dropbox(クラウド、バージョニング)
  3. 予備: ローカルHDD

などです。

バックアップは手動にすると忘れがちなので、スクリプトを書いて自動にするようにしましょう。ローカルに保存する際は、なるべく新規データや更新データのみを取得して、削除データは同期しないようにしましょう。

そうすることで「間違って全部消してしまった」というケースでも、ローカルからデータを復元できます。

ビジネスが成長したらしっかりと課金して還元をしよう

無料サーバーを運営している企業も、営利企業である以上収益が必要です。複数サイトでしっかりビジネスが軌道に乗ったら、これまでの恩返しと思って有料課金をして運営元に還元をしましょう。多少高いと思っても、少し上のプランを選んであげると良いでしょう。

こうして課金をすることで、より良いサーバーを使うことが出来るだけでなく、運営元がさらに良いサービスを開発する資金や、新しく入ってくる無料サーバーユーザーを賄う原資にもなります。


価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。

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