XserverがVPSサービスを開始
更新日: 2023.5.1公開日: 2022.9.9
レンタルサーバーで高い評価を得ているXserverがVPSサービスを開始しました。最安値プランが3コア2GBメモリのインスタンスで月額1,150円と、競合サービスの半額ほどの価格設定になっているコスパの高いVPSとなっています。
Xserver VPSの料金プラン
まずはXserver VPSの料金プランを見てみましょう。
インスタンス | CPU | メモリ | SSD | 1ヶ月 | 12ヶ月 | 24ヶ月 | 36ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2GBプラン | 3コア | 2GB | 50GB | ¥ 1,150 | ¥ 900 | ¥ 870 | ¥ 830 |
4GBプラン | 4コア | 4GB | 100GB | ¥ 2,200 | ¥ 1,800 | ¥ 1,750 | ¥ 1,700 |
8GBプラン | 6コア | 8GB | 100GB | ¥ 4,400 | ¥ 3,600 | ¥ 3,400 | ¥ 3,201 |
16GBプラン | 8コア | 16GB | 100GB | ¥ 9,750 | ¥ 7,800 | ¥ 7,500 | ¥ 7,200 |
32GBプラン | 12コア | 32GB | 100GB | ¥ 22,100 | ¥ 19,500 | ¥ 19,000 | ¥ 18,500 |
64GBプラン | 24コア | 64GB | 100GB | ¥ 44,200 | ¥ 39,000 | ¥ 38,500 | ¥ 38,000 |
最安値プランである2GBインスタンスから64GBメモリのプランまで、合計6種類のプランをラインアップしています。全プランで、初期費用は無料です。
なお、2022年12月8日17時まで、利用料金が最大48%OFFとなる「リリース記念キャンペーン」を実施しています。36ヶ月などの長期契約でも割引が適用されるため、長期契約にするほどお得です。
国内人気レンタルサーバー事業者エックスサーバーが手がけるVPSサービス「Xserver VPS」。後発サービスならではの、豊富な機能とハイスペックなサーバーが魅力です。
Xserver VPSの料金プランの特徴や選び方、プラン比較は下記の記事をどうぞ。
Xserver VPSのココがすごい
CPUに第3世代「AMD EPYC」を採用
VPSサービスでは、物理サーバーにIntelの古いXeonプロセッサを搭載していることが、多いですが、Xserver VPSは第3世代「AMD EPYC」を搭載した物理サーバーでVPSを構成しています。
第3世代「AMD EPYC」は、2021年3月15日に発表されたEPYCプロセッサで、発売から10年以上立っている旧世代のXeonと比較すると圧倒的にパフォーマンスが高くなります。
例えば、VPSサーバーで採用が多い、IntelのSandy Bridge世代のCPU「Xeon E3」シリーズは、上位モデルのE3-1270でもGeekbenchのベンチマークスコアがシングルコアで600前後ですが、第3世代「AMD EPYC」は同ベンチマークでシングルコアで4,000オーバー。
Xserver VPSは競合他社VPSに対して「最大4.8倍高速」とうたっていますが、CPUの性能から見ても不自然ではありません。
2GBインスタンスが月額830円からと「コスパが高いVPS」
2022年9月と、他のレンタルサーバー事業者と比較するとかなり後発でサービスインしたXserver VPS。しかし、料金プランを見ると、しっかりと競合サービスに勝てるサービスになっていることがわかります。
Xserver VPSの一番の強みは料金設定。3コア2GBメモリのインスタンスが36ヶ月契約で最安値で830円、毎月払いでも1,150円と、競合サービスより40%ほどの安い価格設定です。その他のプランも、概ね17〜40%ほど安くなっています。
月額1,000円前後のVPSというと、競合VPSでは2コア1GBメモリ程度のインスタンスの料金設定なので、いかにXserver VPSのコスパが高いかがわかります。
しかも、初期費用は全プランで無料。ここ最近のVPSサービスで導入が多い「1時間課金」には対応していませんが、3コア2GBメモリインスタンスが月額1000円ほどでレンタルできるなら、一ヶ月契約でも問題ないと思えてしまう価格設定です。
低スペックインスタンスには非対応
VPS初心者の方や趣味でVPS使う方は、メモリ1GBや512MBほどで良いから低価格のインスタンスを契約したいところですが、残念ながらXserver VPSは一番低いスペックでも3コア2GBメモリとなっていて、「ワンコインでVPS」とは行きません。
この辺りはサービスを続けていくことで拡充される可能性もありますが、数百円の差で3コア2GBメモリのVPSがレンタルできるのであれば、3コア2GBメモリを使った方が断然快適なので、数百円出す方をオススメします。
スケールアップ・スケールダウンに対応
VPSサービスでありながら、スケールアップ・スケールダウンに対応。競合他社では「別契約が必要」というケースも多い中、管理画面からインスタンスの種類を変更できるのは、成長中のサービスを運営しているユーザーにとっては大きなメリットになるでしょう。
ただし、最安値プランである2GBプランへのスケールダウンには非対応です。
クラウドサーバーのように、CPU、メモリ、ストレージなど細かい設定は出来ませんが、料金的には一つ上のプランにしても料金が2倍になる程度で済むので、比較的気軽にスケールアップを使うことが出来ます。
豊富なOS・アプリケーションイメージを提供
最近のVPSは、なるべく構築コストを減らすことが出来るように、様々なOSイメージを用意するだけでなく、予めアプリケーションがインストールされたイメージも提供することが増えていますが、Xserver VPSもOS・アプリケーションイメージを豊富に用意しています。
格安かつすぐに開発環境や本番環境を用意出来るというのは、Xserver VPSの強みの一つです。
機能面はこれからに期待
料金面で非常に優れているXserver VPSですが、機能面については基本的なもののみとなっています。
VPSサービスで基本のSSHキー管理やコンソール機能、接続許可ポート設定、イメージ保存などは搭載されていますが、インスタンス同士の接続や、ロードバランサー機能、メールサーバー機能など、追加ストレージなど、細かいカスタマイズをしたいユーザーにはやや物足りない内容になっています。
また、OSテンプレートイメージの種類がやや少ないのも初心者の方にとっては難点かもしれません。
この辺りは今後のアップデートに期待しましょう。
国内人気レンタルサーバー事業者エックスサーバーが手がけるVPSサービス「Xserver VPS」。後発サービスならではの、豊富な機能とハイスペックなサーバーが魅力です。
この記事で紹介したサーバーサービス
国内人気レンタルサーバー事業者エックスサーバーが手がけるVPSサービス「Xserver VPS」。後発サービスならではの、豊富な機能とハイスペックなサーバーが魅力です。
価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。
関連キーワード
VPSの新着記事
VPS無料で使えるOSSヘッドレスCMSを徹底比較!それぞれの特徴と選び方まとめ 2023.11.29
VPSAIが使えるテンプレートイメージが用意されているVPSまとめ 2023.6.2
VPS自立型AI「Auto GPT」をVPS・レンタルサーバーで使う方法 2023.5.24
VPSXserverが新しいゲームサービス「Xserver for Game」をリリース 2023.5.1
VPSWebARENA Indigoが「学割キャンペーン」を実施 2022.9.7
VPS海外のVPSやクラウドを使う際はリージョンはどうするべき? 2022.8.31
VPSWebARENA Indigoに月額300円ちょっとで使えるIPv6プランが登場 2022.5.6
VPSWebARENAの新VPSサービス・IndigoProの料金プラン・機能を徹底解説 2021.12.21
VPSの新着ガイド
【2023年版】セルフPaaS「Dokku」をHerokuより安く運用できるVPSサービスを徹底比較!
【2023年版】VPSの勉強に!「512MBメモリ」のVPSサービスを徹底比較!ベストはこれだ!
【2023年版】Node.jsサーバーを速攻で立ち上げ可能なVPSを徹底比較!ベストはこれだ!
【2023年版】クラウド・ストレージOSS「Nextcloud」を簡単構築できるVPSサービスを徹底比較!
【2023年版】ヘッドレスCMS「Strapi」を簡単セルフホストできるVPSサービスを徹底比較!ベストはこれだ!
【2023年版】「vCPU・10コア」のVPSサービスを徹底比較!どれがベスト?
【2023年版】手が届きやすいハイスペックVPS!「32GBメモリ」のVPSサービスを徹底比較!ベストはこれだ!
【2023年版】大規模サイトの運用も視野に!「vCPU・8コア」のVPSサービスを徹底比較!どれがベスト?