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クラウドサーバーとVPSどちらが安い?スペックと料金で比較

更新日: 2023.7.3公開日: 2020.1.17

従来のサーバーに比べて圧倒的に安いとされるクラウドサーバー。同等スペックのVPSと料金で比較して、本当に安いのはどちらか比べてみました。

編集ノート: SERVERSUSでは、パートナーリンクからコミッションを得ています。コミッションが記事の意見や、サービスの評価に影響を与えることはありません。

比較するサービス

比較するサービスは、VPSは3社、クラウドは2社と比べてみました。

サービス分類
さくらのVPSVPS
ConoHa VPSVPS
NTT WebArena VPS IndigoVPS
Amazon Web Service (AWS) EC2クラウドサーバー
Google Cloud Platform (GCP) Compute Engineクラウドサーバー

比較は、同等スペックのサーバーで、

  • OSはLinux
  • 1ヶ月(730時間)レンタルした場合
  • 日本リージョン
  • ストレージ容量は最低10GB
  • 転送量は月間10GB
  • コア数に合わせる
  • コアの利用時間に制限のあるタイプは除外

として比較します。また、価格は全て税抜きで、クラウドは全てオンデマンド料金、1ドル=110円とします。

クラウドの安価プランはCPUの利用率を制限する「CPUクレジット」というモードになっていて、純粋に仮装1コアを使えないため比較対象からは外します。

スペック・料金で比較

1コア・1GBメモリ

サーバープランコアメモリ1ヶ月の料金
さくらのVPS1GBプラン1コア1GB800円
ConoHa VPS1GBプラン1コア1GB900円
NTT WebArena VPS Indigo1GBプラン1コア1GB449円
AWS EC2t2.medium2コア4GB5,148円
GCP Compute Enginen1-standard-11コア3.75GB3,557円

いきなり差が出ました。

AWSはCPUクレジットが24時間付与されるのがt2.medium以上なので、一つ飛び抜けた価格になってしまいっています。

また、NTT WebArena VPS Indigoの安さはちょっと異常ですが、それでもクラウドに比べてVPSは1/3程度のコストで済んでいます。

2コア・2GBメモリ

サーバープランコアメモリ1ヶ月の料金
さくらのVPS2GBプラン2コア2GB1,580円
ConoHa VPS2GBプラン2コア2GB1,750円
NTT WebArena VPS Indigo2GBプラン2コア2GB814円
AWS EC2t2.medium2コア4GB5,148円
GCP Compute Enginen1-highcpu-22コア1.8GB5,247円

AWS EC2がメモリが倍になってしまっていますが、それでも価格は1/2といったところでしょうか。NTT WebArena VPS Indigoは相変わらず異常な安さです。

4コア・4GBメモリ

サーバープランコアメモリ1ヶ月の料金
さくらのVPS4GBプラン4コア4GB3,200円
ConoHa VPS4GBプラン4コア4GB3,420円
NTT WebArena VPS Indigo4GBプラン4コア4GB1,630円
AWS EC2t2.xlarge4コア16GB19,859円
GCP Compute Enginen1-highcpu-44コア3.6GB10,360円

AWSだけ、CPUとメモリの組み合わせに自由度が少ないためメモリが多くなってしまうため、頭一つ抜け出てしまいますが、ほぼ同スペックのGCPと比べても、VPSは概ね1/3くらいの料金といったところでしょう。


今回は省略しましたが、これ以上のプランでも、だいたい同じくらいの比率になっています。

結論:料金上は、クラウドサーバーはVPSに比べて安くない

ということになりました。

もちろん、クラウドの場合は細かい時間単位の利用や、メモリやCPUの細かいカスタマイズ、インスタンスの起動時間の速さなどVPSにはないメリット・強みがあります。また、VPSにはないサーバーレスサービスやストレージサービスなど、利用方法が豊富で、そこまで含めた利用方法次第では、クラウドの方が安くなることもあるでしょう。

また、クラウドサーバーはサーバーを100%で使い続けても制限は入りませんが、VPSの場合は、CPU利用率が高いとサーバー運営会社から制限がかかったり、いきなりシャットダウンされる可能性もあるため、単純には比較ができません。

しかし、**純粋に「クラウドサーバーはVPSよりも安いのか?」という文脈では、上記の通り料金上は安くありません。**そして、おそらく世の中のWebサービスの半分は、VPSでも十分に賄えるはずです。

世の中に溢れている「クラウドが素晴らしい!クラウドでコストが50%削減できた」という広告文句に左右されず、しっかりと「自分に必要なサービスはどこか」という点を考えて、クラウドにするか、VPSにするかを選びましょう。

さくらのVPS

人気定番サーバー事業者・さくらインターネットのVPSサービス。月額500円台から、最大32GBメモリのハイスペックサーバーまで幅広いプランに対応します。

ConoHa VPS

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この記事で紹介したサーバーサービス

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    もっと詳しく公式サイト

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