クラウドサーバーのサムネイル

クラウドサーバー

7年使って感じたクラウドサーバーを選ぶ理由

公開日: 2019.5.13

クラウドサーバーを7年以上現場で使ってみた筆者が感じたクラウドサーバーを選ぶ理由、クラウドサーバーはどんなケースに向いているのかなどをまとめました。

編集ノート:SERVERSUSでは、パートナーリンクからコミッションを得ています。コミッションが記事の意見や、サービスの評価に影響を与えることはありません。

クラウドサーバーとは

世の中のレンタルサーバーには「クラウドサーバー」や「クラウド型サーバー」や「クラウドみたいなサーバー」など、クラウドと名の付くサーバーがたくさんありますが、ここでは、インターネット上の管理画面でサーバーやネットワークを動的にコントロールでき、時間単位で利用できるサービスを「クラウドサーバー」と定義します。

Amazonの「Amazon Web Service(AWS)」、Googleの「Google Cloud Platform(GCP)」、マイクロソフトの「Azure」などがそれにあたります。

クラウドサーバーを使うことは「時間を買うこと」

最初に答えを行ってしまうと、クラウドサーバーを使うことは「時間をお金で買う」ということです。

クラウドサーバーはVPSに比べて料金が高い

クラウドサーバーは、VPSやレンタルサーバーに比べると料金が割高です。連続使用を前提としたWeb本番サーバーの場合、同等スペックのVPSサービスから比べると、おおよそ2倍くらいの価格になります。

コストパフォーマンスだけを考えた場合、WebサーバーであればVPSを使うほうがコストパフォーマンスが高くなります。GCPのプリエンプティブ・インスタンスなど、余剰パワーを使う契約だとVPSと同じくらいの価格になりますが、余剰パワー契約でWebサーバーを動かすのは難しいところがあります。

それでも使う理由は「サーバー構築の時間短縮」

クラウドサーバーは、ブラウザから設定するだけで1分もしないうちに新規サーバーを建てられたり、停止したり、アップグレードしたりできます。ConoHa VPSのように似た機能を持ったVPSもありますが、スペック構成やスピード、柔軟性、利便性、どれでもAWSやGCPのようなクラウドサーバーのほうが圧倒的に上です。

そして、小規模でも大規模でもどんなサービスでも対応できるので、サービスが大きくなった場合でも、サーバー移転などせずに、ボタンひとつでサーバーを強化できます。

つまり、クラウドサーバーは、(作業に慣れれば)サーバーにかける時間を圧倒的に短縮してくれます。

バッチ処理などの場合は「待ち時間の短縮も」

バッチサーバーなどを運用している場合は、「重い作業の時だけ、スペックを一時的にあげたい」というときがあります。そうした場合も、クラウドサーバーなら、一旦サーバーを止めてブラウザからサーバースペックを変更するだけですぐにスペックアップ・ダウンが出来ます。クラウドサーバーは時間単位の課金なので、重い処理が終わったら元のスペックに戻せば、アップグレードしていた時間分だけしか課金されません。

例えば、重い処理が終わるまでの10時間だけ、8コアCPU・7.2GBメモリにスペックアップしたとすると、0.28ドル*10時間でだいたい3ドルくらい、日本円で350円くらいで済みます(GCP、USリージョンの場合)。

Google Compute Engine の料金

普段使っているサーバーが2コアのサーバーなら4倍以上の処理能力があるので、350円くらいでバッチ待ち時間短縮ができるなら、作業者の時給を考えればかなりコスパがいいでしょう。

こうした使い方をすることで、「低いスペックのサーバーで重いバッチ作業が終わるのを待つ」と言った無駄な時間を大幅に削減できます。まさに時間を金で買うという感覚です。

クラウドサーバーに向いているケース

クラウドサーバーが向いているのは、「サーバーコストはかかってもいいから、サーバー管理コストを下げたい」というケースです。つまり、ある程度のサーバー予算があるケースですね。

この場合、規模が大きい(もしくは今後大きくしたい)ことが多いので、都度サーバーの管理をしたり、アップグレードや移転をする手間を考えると、圧倒的にクラウドサーバーの恩恵を得られます。

逆に規模が小さい場合でも、アプリケーション開発にコストをかけてサーバー管理にはコストをかけたくない場合は、場合によってはVPSよりもコスパはよくなるかもしれません。

クラウドサーバーでないほうが良いケース

サーバー予算が少ない場合

クラウドサーバーに向いてないケースは、向いているケースの逆で「サーバー予算をかけたくない」ケースです。特に、規模が小さい(今後も大きなスケールアップは考えてない)という場合は、クラウドサーバーは選ばないほうが懸命です。

サーバー予算が少ない場合は、そもそもWeb予算が少ない(もしくは趣味)ということが多いので、後々サーバーコストが負荷になって、VPSやレンタルサーバーに乗り換える作業が発生する可能性が大です。(筆者も多く経験しました)

高いサーバー費用を払って移転作業もかかるのでは、トータルコストはより高くなってしまうので、最初からVPSなどを利用したほうがいいでしょう。

サーバー構築の知識があまりない場合

サーバーの構成や役割など、サーバーを構築する知識が少ない場合は、自分でカスタマイズする範囲が広いクラウドサーバーは不向きです。専門用語やサービス、OSごとの作法もあるので、理解するだけで膨大な時間がかかるでしょう。


筆者がクラウドサーバーを7年使って感じた選ぶ理由と向いているケースをまとめてみました。

筆者は現在もクラウドサーバーを多用していますが、クラウドサーバーは、柔軟なサービスではありますが、決して万人向けのサービスではないなと日々感じています。

ですので、「他人に勧めらたから」「コスパが良いと聞いたから」という理由だけで選ぶと痛い目に合うかもしれないということを覚えておくと良いでしょう。


価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。

関連キーワード

クラウドサーバーの新着記事