どっちがいい?Google DriveとGoogle Cloud Storageを徹底比較
公開日: 2020.4.22
Googleが提供するクラウドストレージ、Google DriveとGoogle Cloud Storageを徹底比較!料金や機能、それぞれのメリットやデメリットをわかりやすく解説します。
料金で比較する
同じGoogleのクラウドサービスでも、Google DriveとGoogle Cloud Storageでは料金体系が大きく異なります。
Google Drive (Google One)の料金
Google Driveは、Googleアカウントを持っていれば誰でも15GBまで無料で使えます。
15GBで足りなくなった場合は、Google Oneという課金サービスで100GBから30TBまでのストレージを月額購入して利用することになります。
容量 | 月額 | 年額 |
---|---|---|
15 GB | 0円 | 0円 |
100 GB | 250円 | 2500円 |
200 GB | 380円 | 3800円 |
2TB | 1300円 | 13000円 |
10TB | 13000円 | - |
20TB | 26000円 | - |
30TB | 39000円 | - |
Google Cloud Storageの料金
Google Cloud Storageは、Google Driveとは異なり完全従量課金制です。
月額課金ではありますが、Google Cloud Platformには「Always Free」という無料枠あり、Google Cloud Storageも無料枠(ストレージ5GB)があるため、無料から使えるという点ではGoogle Driveと同じです。
料金は、リージョンとストレージタイプで異なりますが、東京リージョンでスタンダードストレージの場合は、
項目 | 単位 | 費用 |
---|---|---|
データ ストレージ | 1GB | $0.023 |
挿入、更新、一覧など(クラス A OP) | 10,000回 | $0.05 |
取得(クラス B OP) | 50,000回 | $0.02 |
下り転送 | 1GB | $0.12 |
アップロード転送 | GB | 0 |
データ ストレージ | GB | $0.023 |
となります。
機能面で比較する
Gogle Driveの機能面でのメリット
Google Driveを、Google Cloud Storageと機能面で比較した時に、ポイントとなるのは下記の通りです。
- 転送量に課金はない
- Gmailなどの他のアプリと容量は共用
- ファイルバージョニングが自動&無料
- PC、スマホなどに専用アプリがある
どれもGoogle Cloud StorageにはないGoogle Driveのメリットです。
特に転送料金は大きいファイルを扱う際にコスト面でのインパクトが大きいため、重要なポイントになります。
Google Cloud Storageの機能面でのメリット
Google Cloud StorageがGoogle Driveよりも機能面で優れているのは、プログラミングなどと連動した専門機能でしょう。
- Google Cloud Platformの他のサービスとの連携が容易
- 独自ドメインでホスティングができる
- 1GB単位なので、コスパが高い
- マルチリージョンで保存ができる
一方で、Google Driveにはない「転送料金」「操作料金(オペレーションコスト)」が請求されるため、
- サイズが大きい
- 頻繁に操作がある
という場合は、コスパは悪くなります。
比較まとめ
最後に、機能・料金など表で比較してみます。
項目 | Google Drive | Google Cloud Storage |
---|---|---|
無料ストレージ | 15GB | 5GB |
ストレージ料金(1GBあたり) | 約$0.01〜0.02 | 約$0.02 |
ファイル操作料金 | 無料 | 従量課金 |
ダウンロード転送料金 | 無料 | 従量課金 |
アップロード転送料金 | 無料 | 無料 |
独自ドメインホスティング | × | ● |
バージョニング | ● | ● |
マルチリージョン | × | ● |
専用アプリ | ● | × |
ポイントをピックアップすると、
- 保存するだけなら、Google DriveでもGoogle Cloud Storageでも違いは少ない(1GB 2円程度)
- GCSの方が1GB単位なので、300GB、500GBといったGoogle Driveのプランにないケースの場合は良い
- 頻繁に更新する用途(書類など)の場合はGoogle Driveのが良い。
- 独自ドメインでホスティングするならGSC一択
- 大きいファイルを公開するなら、Driveの方が転送量が無料で安くなる
といった形でしょうか。
こうして見てみると、クラウドストレージは用途によっては使い分けると良いことがわかります。自分の用途に合わせて最適なクラウドストレージを探してみてください。
価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。
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