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VPSなのにクラウドみたいな拡張性!ConoHa VPSを徹底レビュー

公開日: 2019.3.25

VPSなのにクラウドみたいと評判の高いGMOの「ConoHa VPS」。他社VPSとの違いや、ConoHa VPSを実施に使う際に知っておきたいところなどをレビューしていきます。

編集ノート: SERVERSUSでは、パートナーリンクからコミッションを得ています。コミッションが記事の意見や、サービスの評価に影響を与えることはありません。

ConoHa VPSってどんなサービス?

東証一部上場企業であるGMOが運営するVPSサービスです。プラン&オプションが豊富でカスタマイズ性が高いため、クラウドのように使えるのが大きな特徴です。

ConoHa VPSの料金プランとCPU・メモリ

ConoHa VPSの料金プランは、月額費用はVPSサービスの標準的な値段ですが、なんといっても初期費用が0円というが嬉しいところです。料金は、他のVPS同様、CPUの仮想コア数とメモリサイズ、ストレージ容量の違いでプランが決まります。

月額料金と時間料金

ConoHa VPSの料金体系は、

  • 月額料金
  • 時間料金

の2つの体系があります。

基本的には時間料金で課金されて、一定時間以上を使うと上限である「月額料金」になります。

512MB1GB2GB4GB8GB16GB32GB64GB
初期費用0円0円0円0円0円0円0円0円
月額料金630円900円1,750円3,420円6,670円13,010円25,370円49,480円
時間課金(1時間あたり)1円1.3円2.5円4.8円9.3円18.1円35.3円68.8円
仮想CPU1コア2コア3コア4コア6コア8コア12コア64コア
ストレージ(SSD)20GB50GB50GB50GB50GB50GB50GB50GB

SSDが512MBプラン以外はすべて50GBで固定ですが、こちらはオプションで拡張出来ます。このあたりがクラウドっぽいですよね。

CPUの型番とメモリ

ConoHa VPSのCPUとメモリは、先ほどのプランの通りで

  • CPUは仮装1コアから最大64コア
  • メモリは512MBから最大64GB

となっています。

物理サーバーで使用されているCPUの型番は、Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2650 v3 @ 2.30GHzのようです。

[Unixbench] ConoHa VPS 512MBプラン

E5-2650は、2012年第一四半期に発売されたサーバー向けCPUで、Sandy Bridge世代と少し古いCPUですが、VPSでは定番のCPUなので、Sandy Bridge世代だからと言ってConoHa VPSのCPUが他のVPSよりも劣っているということはありません。

E5-2650のスペックは下記の通りです。

項目スペック
コアの数8
スレッド数16
プロセッサー・ベース動作周波数2.00 GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数2.80 GHz
キャッシュ20 MB
バススピード8 GT/s

オプション

その他に、ロードバランサーが追加できたり、メールサーバーやDBサーバーなど専用サーバーを追加することも出来ます。

DBサーバーは、月額500円と割安で、公開サーバーの負荷分散などにも使えます。AWSでいうRDSみたいな感覚で使えますが、RDSと違ってインスタンスのスペックはカスタマイズできないのが残念です。

ConoHa VPSの料金プラン

ConoHa VPSが他のVPSと違うところ

トータルコストが割安

Conohaは月額料金こそ標準的な値段ですが、

  • 初期費用が0円
  • 時間課金がある

ということで、他社VPSと比べてトータルでは割安になります。

複数台構成やOSのテストなど、いくつ複数マシンを追加しても初期費用は0円、すぐにサーバーを削除してしまえば最低1時間の課金しかされません。

カスタマイズ性も高く、気軽にサーバーを追加できる

ConoHa VPSは、マシンスペックが決め打ちのことが多いVPSの中では、抜群のカスタマイズ性があります。

また、先程指摘した通り、「初期費用なし+時間課金」のため、カスタマイズのテストを気軽にできるので、クラウドサーバーのような手軽さがあります。

極端に言えば、ConoHa VPSは「VPSとクラウドサーバーの中間」というイメージです。

クラウドサーバー並に、複数台のサーバーを構成することができますが、クラウドほど細かいカスタマイズは出来ません。

豊富なOS・アプリケーション

他のVPSでは、CentOSのみ、もしくはオリジナルOSとUbuntuが使えるくらいというところが多いですが、Conohaでは9つものOSをラインアップしています。

  • CentOS
  • Ubuntu
  • Debian
  • FreeBSD
  • Fedora
  • openSUSE
  • Arch Linux
  • NetBSD
  • OpenBSD

使えるバージョン数も豊富です。

また、アプリケーションテンプレートも用意されていて、VPSサーバーに指定してセットアップするだけで、すぐに指定のアプリケーションが動くサーバーが完成します。これは非常に便利です。

  • Docker
  • Gitlab
  • Drupal
  • Kuasanagi
  • Mastodon
  • MongoDB
  • Minecraft
  • Redis
  • Redmine
  • などなど

DockerやGitlabなどの本格的なものから、MastodonやMinecraftなどの趣味用途まであって幅広いですね。

サーバーをカスタマイズできるAPIがある

このあたりもクラウドっぽいですね。

サーバーの追加などをAPIで制御できるので、自分でプログラムを組んで負荷分散させたり、ユーザーが増えたら自動でマシンを追加したり出来ます。

APIが提供されていることによって、Dockerなどでコンテナ・オーケストレーションと組み合わせて、全自動でクラスタリングなどもできるでしょう。

ConoHa VPSを使う際に知っておきたいこと

ここからは、実際にConoHa VPSを使ってみて、「ここは知っておきたい!」というところを見ていきましょう

時間課金もあるけど、サーバーをオフにしても料金はかかる

ここがConoHa VPSがAWSやGCPなどのクラウドサーバーと決定的に違うところで、サーバーをオフにしておいても、サーバーが存在するだけで課金されます。課金されないためには、マシンオフではなく、削除が必要です。

クラウドっぽいからと言って、AWSのような感覚で休眠インスタンスを大量に作ってしまうと、課金が膨れ上がるので要注意です。

新規サーバーの作成やプランアップは速いけど、クラウドほどじゃない

ConoHa VPSのサーバー構築はかなり高速です。しかし、AWSやGCPの「数十秒で終わる」という感覚に慣れてしまうと、遅く感じてしまいます。

また、プラン変更(スケールアップ)の場合は、新規作成よりも時間がかかって、10分くらいかかります。中には数時間かかったというレビューもあります。

単発サーバーで「アクセスが増えたら、プランをあげよう」と考えている場合には、ダウンタイムが発生することを頭に入れておく必要があります。

512MBプランはスケールアップできない、けどやり方はある

お試しでVPSを使いたいという方は、格安な512MBプランから入るという方も多いかと思いますが、512MBは上位プランへの変更ができません。

しかし、まったくやり方がないわけではなくて、512MBプランのサーバーを「イメージ保存」してテンプレート化し、上位プランでそのテンプレートを使って新規サーバーを作成すれば、「実質スケールアップ」が出来ます。

実は、Conohaカードの購入に楽天ポイントが使える

Conohaカードを売っているConohaショップは、楽天Payに対応していますので、楽天ポイントが使えます。

楽天市場でもらった使い道が微妙な期間限定ポイントなどを、Conohaカードの購入で使うのもありですね。


ConoHa VPSは、趣味でも仕事でも使える万能VPS

ConoHa VPSをレビューしてきました。

これだけオプションとカスタマイズ性があれば、中規模くらいまでのサービスは余裕でConoHa VPSで運用できるでしょう。

また、初期費用無料&時間課金ということで、個人開発やサーバー構築の練習にも使えますし、ConoHa VPSへ移転する前にテストするのもローコストで実施できます。

1時間なら最低1円で試せるので、まずは使ってみるというのもありですね。

ConoHa VPS

「時間料金」「豊富なテンプレート簡単立ち上げ」など、他社サービスに先行してVPSをより使いやすくしたVPSサービス「Conoha VPS」。登録アカウント数が55万人を突破し、名実共に国内VPSベンダーの中でも人気上位VPSとなっています。

この記事で紹介したサーバーサービス

  • ConoHa VPSのイメージ

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