Conoha WingとConoHa VPSは何が違う?
公開日: 2021.5.6
名前の似ているConoha WingとConoHa VPS。実際に使う際には何が違うのか、それぞれのメリット・デメリットからどちらを選ぶべきかをまとめました。
Conoha WingとConoHa VPSのできることの違い
項目 | Conoha Wing | ConoHa VPS |
---|---|---|
WordPress | ○ | ○ |
HTMLサイトの公開 | ○ | ▲ |
自前クラウドストレージ | ▲ | ○ |
メール機能 | ○ | ▲ |
どちらでもWordPressやPHPサイトは使える
Conoha WingにはWordPress簡単インストール機能があるので、WordPress環境の構築しやすさはピカイチです。
ConoHa VPSにはConoha Wingのように「WordPress簡単インストール機能」がついていませんが、その代わりにWordPress環境が構築されているアプリケーションイメージが配布されているので、その意味では大きな違いはありません。
ただし、複数のWordPressサイトをサーバーの知識なしに運用したいのであれば、管理画面から簡単にWordPressサイトの管理ができるConoha Wingの方が使いやすいでしょう。
自前クラウドストレージもどちらも使える
ConoHa VPSでもConoha Wingでも自前クラウドドライブを構築することが可能ですが、NextCloudなどのOSSのクラウドストレージを構築したいなら、アプリケーションイメージやDockerを使えるConoHa VPSの方が使い勝手は高いという違いがあります。
特に、専門知識は必要ですがDockerの知識があれば、ConoHa VPSはWebサーバー以外のいろんな用途で使えるため、非常に便利です。
メールを使いたいならConoha Wingの方がかんたん
最近は、GmailやOutlookをメインにしている人が多いため、自分でメールサーバーを用意する方は少ないかもしれませんが、企業やビジネスで使う場合にはメールサーバーがあったほうが便利です。
メールという観点では管理画面からメールアカウントを作成するだけ使えるConoha Wingの方が良いでしょう。ConoHa VPSの場合は、
- メールサーバーを建てる
- DNSレコードの設定をする
- メールクライアントOSS(オープンソース・ソフトウェア)を用意する
という手順があり、時間と知識が必要になってしまいます。
「簡単にすぐに独自ドメインのメールが使える」というのは、Conoha WingとConoHa VPSの大きな違いの一つなので、メールを使うならConoha Wingがオススメです。
Conoha WingとConoHa VPSのサーバー性能・機能の違い
項目 | Conoha Wing | ConoHa VPS |
---|---|---|
サーバータイプ | 共有レンタルサーバー | VPS |
使用可能言語 | PHPなど | ほぼ全ての言語 |
リソースの使用 | 共有/占有 | 占有 |
物理サーバーの使用 | 共有 | 共有 |
Conoha Wingは共有レンタルサーバー
Conoha Wingは「共有レンタルサーバー」なので、他のユーザーとサーバーリソースを同時に使用します。
サーバーリソースを共有すると、他のユーザーの使い方次第で自分のサイトが遅くなったりするのがデメリットですが、昔ほどは遅くはならないイメージです。ただし、Conoha Wingでも「リザーブドプラン」を選べば、サーバーリソースを占有できます。
また、共有レンタルサーバーのデメリットとして使えるプログラム言語が追加できない点があります。WordPressを使うためのPHPはインストールされていますが、Node.jsやGoなどの新しい言語は使えません。Rubyはインストールされていますが、Railsはほぼ使えないと思っておいた方が良いでしょう。
こうしてみるとConoha Wingは何もできないように感じてしまいますが、出来ることが少ない分「できることを簡単にできる」のがConoha Wingの強みです。
ConoHa VPSはVPS(仮想占有サーバー)
ConoHa VPSは物理サーバーでサーバーリソースを占有しつつ他のユーザーと共有する「VPS」なので、契約した分のサーバーリソースは他のユーザーの使用状況に関係なく、独占して使うことができるのがConoha Wingとの大きな違いです。
また、仮想とはいえ占有サーバーなので、自分でいろんなプログラム言語やOSSをインストールできます。Conoha Wingでは使えないNode.jsやGoなどの言語を入れても良いですし、Dockerもインストール可能です。この辺りは、ConoHa VPSの強みです。
デメリットとしては、サーバーコンソールから全ての作業を行う必要があるため、Linuxの知識が必要になります。
Conoha WingとConoHa VPSの違いを見てきました。
サーバータイプが違うので根本的に別物なのですが、できることをベースに見てみるとWebサイトを公開するという用途では違いは大きくありません。
また、どちらを選ぶかはサーバーを「どんなことを、どのように(専門的か・簡単にか)」使いたいのかで決めると良いでしょう。
人気VPSサービス「Conoha VPS」から登場した共有レンタルサーバーサービス。これまでの共有レンタルサーバーの常識を覆す、「時間単位レンタル」や「vCPU・メモリのリザーブド」など、他の共有レンタルサーバーにはないサービスが特徴です。
「時間料金」「豊富なテンプレート簡単立ち上げ」など、他社サービスに先行してVPSをより使いやすくしたVPSサービス「Conoha VPS」。登録アカウント数が55万人を突破し、名実共に国内VPSベンダーの中でも人気上位VPSとなっています。
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