【2025年版】AIアプリが構築できる「Dify」を公式より安く簡単に構築できるVPSを徹底比較!
OpenAIなど様々なAIサービスを使って、独自のBotやアプリを構築できる「Dify」をサーバー知識ゼロでも簡単に構築し、Dify公式よりも安く運用可能なVPSサービスを比較します。
目次
Difyを「秒」で構築できるVPS プラン一覧
本ガイドは、以下のサービスを比較・検証し、おすすめを作成しています。各プランの価格は、現在のキャンペーンやクーポンを適用する前の価格です。
「Dify(ディファイ)」とは?
Dify(ディファイ)は、オープンソースのAIアプリ構築管理システムです。OpenAIやGoogle AIなどのAPIや、ローカルのLLMサーバーを利用して、生成AIを使ったチャットBotの作成やワークフローを作成することで、AIツール・アプリを少ないコード知識で構築することができます。
下記のDify公式動画は、ゲーム風にDifyの特徴を表現していますが、イメージとしてはまさにこの通りです。
Difyは、独自データを使うこともできるため、Open AIのGPTsを拡張したイメージ。使い方次第で無限の可能性があるAIアプリ構築プラットフォームと言えます。
Difyは、
- Dify社が提供するDify Cloud
- コミュティベースのセルフホスト版
の二つがあります。今回は、コミュティベースのセルフホスト版をVPSで構築する際のVPSの選び方をガイドします。
Difyをセルフホストで導入するメリット
Difyは自社で運営するDify Cloudを提供しています。
無料プラン(SANDBOX)も提供されていますが、
- アプリ制作数が10個まで
- メッセージが200クレジットまで
- 書類のアップロードが50まで
とかなり厳しい制限があり、実質体験版です。
無料プランの次はProfessionalプランですが、こちらは月額59ドルとかなりの高額。それでもメッセージは5000回までしかクレジットされません。
Dify CloudはOpen AIなどのAIサービスのAPIを使う前提なので、Difyの料金にAPIの利用料金も必要となります。API料金を考えたらどちらにしても思う存分使うことができませんが、それでも月額60ドル近く出して制限が強いのでは、コスパは悪いと言わざるを得ません。
一方で、VPSでセルフホストをする場合、VPS料金が長期利用をすれば月額2,000円程度から使えるため、半額以下でDify内では無制限使うことができ、コスパが非常に高くなります。
Difyをセルフホストする際の推奨スペック
Difyは、大きく分けて
- Dify ベースシステム
- Dify APIサーバー
- Dify クライアント
で構成されています。コミュニティ版はDockerで構築可能なため、Dockerでも簡単に構築できますが、Dockerの知識が必要なります。
公式ドキュメントによると、推奨スペックは「2コア・4GBメモリ以上」とそこそこ高めのスペックです。
Docker Composeの構成を見ればわかりますが、Difyのシステム以外にも、Redisなど複数のコンテナを同時に稼働させるため、4GBメモリは必要というのは納得です。
なお、Ollamaなどローカルで構築したLLMサーバーを利用する場合は、VPSと通信させるためにDDNSの設定などが必須になるため、ローカルでDifyサーバーを立ち上げるのがベストです。
ただし、AppleシリコンMacなど内蔵GPUを使ってローカルでDifyシステムを構築する場合は、システムの余剰メモリが最低でも「Dify (4GB) + Ollama (4GB)」の8GBはないとシステムがハングするという点に注意しましょう。
Difyを簡単セルフホストできるVPSを選ぶ際のポイント
- Difyテンプレートの有無
管理画面から一発でDifyサーバーを立ち上げできるか?
- 長期利用も含めた月額料金
長く使うケースがほとんどなので、長期利用料金で比較。利用ユーザー数でSlackより安いかをチェック
- プランアップグレードの可否
処理が重くなってきた際に、簡単にアップグレードができるのが重要
DifyはDockerで簡単にインストールもできますが、何かエラーが発生した時にサーバーとDockerの知識が必須です。フロントエンドはシンプルで使うやすいDifyですが、バックエンドの仕組みは複雑なので、知識がない方は、エラーが起きた段階で挫折してしまう可能性もあります。
そうしたハードルや、インストール・設定のトラブルを回避する意味でも、Difyテンプレートを用意しているVPSを選ぶのがベストです。
DifyはBotやワークフローを構築するプラットフォームなので、一度構築したら長期利用をするケースが多いでしょう。そのため、料金は「長期利用契約時の料金」で比較をすると良いでしょう。スペック面では、本記事ではDifyの最低スペック以上の4GBメモリのVPSプランで比較をしています。
最後に、利用ユーザーが増えたり、Botやワークフローの数や実働数が増えてくるとDifyサーバーへの負荷が高くなるため、アップグレードができるかも重要なポイント。プランアップグレードができないと、Difyサーバーを移転することになるため、手間が増えます。
ベスト「Dify」VPSはこれ!
バランス・コスパで選ぶならこのVPS
バランスとコスパがベストXServer VPS 4GBプラン
なぜこのプランがベスト?
ベストプランはXServer VPSの4GBプラン。スペックは4コア・4GBメモリと十分で、長期契約&キャンペーン時には1,500円未満になることもあります。Difyのプロフェッショナルプランの1/4程度で運用が可能になるため、非常にコスパが高いです。
ストレージも100GBと十分にあるため、ローカルファイルを取り込んだとしても余裕はあります。
メリット・デメリット
- メリット
- 長期利用で比較プラン中最安値
- AMDの高性能サーバーで処理速度が速い
- デメリット
ストレージ容量が重量ならこのVPS
ストレージ容量がベストシンVPS 4GBプラン
なぜこのプランがベスト?
ストレージ容量を重視するならシンVPSの4GBプランがベスト。ストレージ容量が200GBと多く、GB単価が安いのがメリット。他のVPSのプランだと、プラン料金が高いかオプションでストレージ増設をするため、GB単価が高くなってしまいます。
Difyでは一般的なチャットBotを作るくらいではそこまでストレージを使いませんが、膨大な書類を読み込ませたり、読み込ませたデータをLLMに解析させたりするとデータを多く消費するため、使い方次第ではシンVPSの4GBプランを選ぶと良いでしょう。
メリット・デメリット
- メリット
- 最新のAMDサーバーで処理性能が高い
- ストレージが200GBと多い
- デメリット
- 3ヶ月の最低利用期間がある