自立型AI「Auto GPT」をVPS・レンタルサーバーで使う方法
更新日: 2023.6.2公開日: 2023.5.24
最短数分で構築可能!話題の自立型AI「Auto GPT」をVPS・レンタルサーバーで使う方法を解説します。
Auto GPT とは?
Auto GPTは、OpenAIのAPIを利用した自立型のAIプログラムです。Python3で動作し、ローカルやサーバーなどにプログラムをインストールすることで、OpenAIのAIを利用して与えられたタスクをAIが自動で思考、調査、作業を行ってくれます。
Auto GPTとChat GPTの違いは?
Chat GPTもAuto GPTも、どちらもOpenAIのAIを利用しているという意味では、バックグランドは同じAIですが、Chat GPTが連続した会話に応答するのに対して、Auto GPTは与えられたタスクに対して、プログラムが必要な作業をAIで考えさせ、半自動でタスクをこなすという点で異なります。
Auto GPTを使う上でのコスト
Auto GPT自体はオープンソースのプログラムのため無料で使うことが出来ますが、Auto GPTを動作させるにはOpen AIのAPIを課金ユーザーとして使う必要があり、Open AIのAPI利用料金がかかります。
Open AI APIの利用料金はトークンと呼ばれる自然言語AIの処理単位で計算され、1000トークンで数円程度です。
Auto GPTでどれくらいの料金が発生するのかはタスク内容にもよりますが、筆者の試した限りは一回あたり5円程度はかかるイメージです。
トークンについては下記の記事に解説があります。
対話型AIを使う上で意識したい「GPTのトークン長」とは何か?
Auto GPT環境の構築方法
Auto GPTは、いくつかの環境構築方法が提供されています。
- Gitレポジトリからソースを取得して構築
- Dockerコンテナで構築
- VSCode + devcontainer
どの方法でも同じAuto GPT環境ですが、ある程度サーバーやプログラムに関する知識が必要です。そのため、プログラムに知識がない人にとってはややハードルが高くなっていますが、テンプレートイメージが用意されているVPSや、Docker環境があるサーバーを使うことで、環境構築を簡易化・スピードアップすることが出来ます。
Auto GPTのテンプレートイメージがあるVPSで使う方法
Auto GPTはPython3が動作するコンピュータで使うことが出来ますが、環境ごとにセットアップやエラーへの対応が必要となるため、意外と手間だったりエラー対応に知識が必要です。
そこで利用したのが、Auto GPTのテンプレートイメージを用意しているVPS。Conoha VPSやXserver VPSでは、Auto GPTのテンプレートイメージを用意しているので、管理画面から一発でAuto GPTをインストール済みのサーバーを構築することが出来ます。
VPSでAuto GPTを使う場合、サーバー費用だけで月額1,000円ほどかかってしまいますが、Auto GPTを構築する手間や時間を考えたら決して高くはないでしょう。
「時間料金」「豊富なテンプレート簡単立ち上げ」など、他社サービスに先行してVPSをより使いやすくしたVPSサービス「Conoha VPS」。登録アカウント数が55万人を突破し、名実共に国内VPSベンダーの中でも人気上位VPSとなっています。
DockerのテンプレートイメージがあるVPSで使う方法
Auto GPTはDockerコンテナが用意されているので、Dockerコンテナが使えるSaaSサービスでも利用可能です。
DockerはローカルマシンやLinuxサーバーにインストールして使う仮想コンテナ環境ですが、こちらもVPSサービスによっては環境構築済みのテンプレートイメージを提供しているので、そちらを使えば素早くAuto GPT環境をDockerで構築可能です。
Auto GPT自体のテンプレートイメージで立ち上げる場合よりもコマンドラインでの作業が増えてしまうのがデメリットですが、ConoHa VPSなど1時間・1日単位で課金するVPSを利用することができるので、VPSサーバーのコストを削減できるのがメリットです。
Dockerコンテナイメージを提供しているVPSで、1時間・1日単位での課金システムになっているのは、国内のVPSではConoHa VPS(1時間単位)とKAGOYA CLOUD VPS(1日単位)の二つが人気です。
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国内大手サーバーベンダーのカゴヤが手がけるVPSサーバー「KAGOYAクラウド VPS」。月額550円のハイコスパプランから12コアvCPUのハイスペックプランまであり、拡張性も高いことからライトユースから本格利用まで幅広く対応できます。
Dockerのテンプレートイメージが提供されているVPSサービスは下記の記事をどうぞ。
共有レンタルサーバーでAuto GPTは使える?
PHPプログラムの動作がメインの共有レンタルサーバーですが、Auto GPTを動作させるために必須なPythonも提供されていることがほとんどです。
「Pythonが使えるなら共有レンタルサーバーでAuto GPTは使える?」と思いますが、Auto GPTは最新のPython3が必要なこと、ライブラリなどの追加インストールが必要なことを考えると、動作させるにはハードルが高いでしょう。
もしレンタルサーバーでAuto GPTを試してみたいなら、「Python3が使える、SSHでログインが可能」なレンタルサーバーで試してみると良いでしょう。
この記事で紹介したサーバーサービス
「時間料金」「豊富なテンプレート簡単立ち上げ」など、他社サービスに先行してVPSをより使いやすくしたVPSサービス「Conoha VPS」。登録アカウント数が55万人を突破し、名実共に国内VPSベンダーの中でも人気上位VPSとなっています。
国内人気レンタルサーバー事業者エックスサーバーが手がけるVPSサービス「Xserver VPS」。後発サービスならではの、豊富な機能とハイスペックなサーバーが魅力です。
国内大手サーバーベンダーのカゴヤが手がけるVPSサーバー「KAGOYAクラウド VPS」。月額550円のハイコスパプランから12コアvCPUのハイスペックプランまであり、拡張性も高いことからライトユースから本格利用まで幅広く対応できます。
価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。
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