共有レンタルサーバー

実は悪くない?クラウド時代に敢えて共有レンタルサーバーを借りるメリット

クラウド時代においては「過去のもの」と見られがちな共有レンタルサーバーですが、「サーバー管理不要」「DB・メールサーバー付き」など、実は敢えて共有レンタルサーバーを借りるメリットもあります。クラウドと比較して見ていきます。

管理不要という意味では実はサーバーレスに近い

VPSや専用サーバーなどでWebサーバーを運用するとなると、ApacheやNginxなど自分でWebサーバーを管理する必要があります。

Webサーバーは立ち上げるのは簡単ですが、日々増減する負荷に対して適切な設定をし落ちない設定をするのは、アクセスが増えるほど管理コストがかかります。特にApacheとPHPの組み合わせはメモリを大量に消費するため、何にも考えずにVPSでApache + PHPでサイトを立ち上げたらすぐにサーバーが固まってしまったということもよくあることです。(特にWordPressなどは)

その意味では、Webサーバーアプリやメモリ管理を勝手に行ってくれるという意味では、共有レンタルサーバーはサーバーレスと同じ「サーバーの管理をしないサーバー」区分に入るでしょう。

ただし、サーバーレスサービスと違って、

  • 利用できる言語が少ない
  • 細かい設定ができない
  • 同居ユーザーの負荷に影響を受ける

というデメリットはあります。

その点に問題がない(WordPressなど)のであれば、サーバーレスサービスを敢えて使う必要はなく、共有レンタルサーバーで十分と言えるでしょう。

DBサーバーがついてくる

DBサーバーは、VPSなら自分でインストールして運用する必要がありますし、サーバーレスサービスならDBは別料金になっているところがほとんどです。しかし、共有レンタルサーバーには、大抵のプランでMySQLのDBサーバーがついてきます。

もちろん、共有レンタルサーバーのDBサーバーはおまけみたいなもので、本格的に数十万件、数百万件のレコードを保存するような使い方には適していませんが、小規模なサイトのDBであれば十分なケースがほとんどです。中小規模のサイトの場合、DBサーバーまで含めてクラウドと共有レンタルサーバーを比較すると、共有レンタルサーバーのが圧倒的にコスパが高くなることがほとんどでしょう。

メールサーバーがついてくる

現在は、メールサーバーはGmailやOutlook 365のようなクラウドサービスで運用されることが多いですが、そうした有料サービスを使わないとなると自分でメールサーバーを用意する必要があります。

メールサーバーは、

  • 常時起動(落ちてはダメ)
  • ハイセキュリティ

という比較的ハードルの高いサーバーなので、自分でVPSなどでメールサーバーを運用するメリットはあまりありません。

その意味では、小規模でもメールサーバーがついている共有レンタルサーバーはコスパが良いと言えます。

低額プランでも使い方によっては全然使える

共有レンタルサーバーは、安いもので月額100円台でレンタルできます。100円台のサーバーではMySQLサーバーが付属しないことが多いですが、SPAなどのフロントサーバーとして使う分には十分なスペックがあります。

例えば、Circle CIやGitlab CI/CDなどに代表されるビルドサービスと連携させて共有レンタルサーバーにビルド済みファイルをアップロードするようにして、100円台の共有レンタルサーバーを「ただの公開置き場」として使う分には、コスパが高いサーバーとして使えます。

ただし、クラウドサービスにも無料枠があるケースがあり、無料枠で収まる範囲内であれば、クラウドサービスを使ったほうがコストが抑えられることがあります。

転送量を気にしなくていい

クラウドサーバーの一番のデメリットは「転送量の従量課金」です。しかも、転送料金の単価はかなり高めの設定なので、サービスが大きくなるほどコスト面で足かせになってきます。

その意味では、月間数百DBから数TBまでの転送量を月額料金内で利用できる共有レンタルサーバーは、クラウドサーバーと比較してコスト面で大きなアドバンテージになります。

特に、あまり変更の内容な静的ファイル(画像、css、jsなど)は、クラウドから配信して転送量課金を取られるよりも、月額100円台の共有レンタルサーバーで転送量を気にせず配信した方が、多くのケースで割安になるでしょう。

まとめ:共有レンタルサーバーとクラウドの比較

ここまで見てきた、共有レンタルサーバーとクラウドの比較ポイントをまとめると以下のようになります。

共有レンタルサーバー クラウド
サーバー管理 不要 不要
DBサーバー 付属(例外あり) 別サービス
メールサーバー 付属(例外あり) 別サービス
転送量 月間数百GB〜数TB 従量課金(リクエスト数、転送容量)
管理 ブラウザ・FTP コマンド

クラウド時代に敢えて共有レンタルサーバーを借りるメリットを見てきました。

こうやってみると、共有レンタルサーバーは使い方次第でコスパが高いサーバーということがわかります。現在は、JAMstack(Javascript、API、Markupを組み合わせたサイトのこと)がトレンドになりつつあり、フロントエンドの置き場として共有レンタルサーバーを敢えて使うのもありかもしれません。

JAMstack


価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。

この記事の関連キーワード

共有レンタルサーバーの記事