【2023年版】VPSみたいな性能!「専用型」レンタルサーバーを徹底比較!ベストはこれだ!
レンタルサーバーなのに、VPSや専用サーバーと同様、サーバーリソースを占有することが出来る「専用型」レンタルサーバーを徹底比較!メリットとデメリット、選ぶ際のポイント、プランごとの比較を解説します。
公開日: 2023.10.20
目次
「専用型」レンタルサーバー プラン一覧
本ガイドは、以下のサービスを比較・検証し、おすすめを作成しています。
- 物理サーバーを専用化
- 12コア・32GBメモリとハイスペックだが価格は高い
初期費用: ¥120,000
「専用型」レンタルサーバーってどんなサーバー?
サーバーには、ユーザーが使えるサーバーリソースの割り振り方によって、
- 共有
- 占有・専用
があります。
日本で「レンタルサーバー」と呼ばれるものは、「共有レンタルサーバー」でサーバーリソースを収容しているユーザーでシェアする(共有する)ことから「Shared Hosting Server」と呼ばれます。一方で、専用サーバーは仮想式と物理式があり、仮想式は「Virtual Private Server(仮想専用サーバー)」と「Managed Server(専用サーバー)」に分かれます。
本ガイドで紹介する「専用型」レンタルサーバーは、従来の共有レンタルサーバーと同じ使い勝手で、使えるサーバーリソースは仮想式もしくは物理式で専用化しているレンタルサーバーです。
「専用型」レンタルサーバーのメリット
「専用型」レンタルサーバーのメリットは、
- サーバーリソースを占有することで高速・安定表示
- VPSなどと違って管理をしないで良い
- 他ユーザーの負荷に影響されない
という点があります。
まず大きいのが、サーバーリソースを専用化することで、サーバーの処理能力を十分に使えるため、収容しているサイトを高速表示させたり、大量アクセスでも安定表示できる点にあります。
次に大きなメリットが、VPSや専用サーバーと違って、サーバーのセットアップや保守管理を最低限にできること。これまでは「リソースを占有できるタイプのサーバーは = セットアップ・管理はユーザー」という状況だったため、サーバーの知識がないユーザーには敷居が高いという状況でしたが、「専用型」レンタルサーバーの登場によって、サーバー知識がなくても専用サーバーを運用できるようになります。
最後にあげた「他のユーザーの負荷状況に左右されない」という点は、最近ではレンタルサーバー運営側の管理が非常に優秀なため、そこまで体感するほどの弊害はありませんでしたが、懸念点がないというはメリットと言えます。
「専用型」レンタルサーバーのデメリット
「専用型」レンタルサーバーのデメリットは、
- VPSや専用サーバーほどの自由度がない
- VPSと比較するとコスパが悪い
という点です。
まず、VPSや専用サーバーとの大きな違いがサーバーの自由度。VPSや専用サーバーは、サーバーのセットアップは自分で行う必要がありますが、逆にサーバーができることならほとんどのことが出来るため自由度が非常に高いのが強みです。一方で、「専用型」レンタルサーバーはあくまで従来の共有レンタルサーバーのサーバーリソースを専用化しただけですので、自由は非常に低くなります。極端に言えば「リソース専用型のPHP + MySQLサーバー」といったイメージです。
また、「専用型」レンタルサーバーは価格面でもデメリットがあります。同等スペックのVPSと比較すると概ね倍くらいの価格設定がされているため、価格で見るとコスパが良くありません。管理コストを月額費用にあげていると考えれば、トントンくらいというイメージです。
「専用型」レンタルサーバーの比較ポイント
- 長期利用を含めた契約の料金
長期利用も前提として、割引料金を含めた価格で比較をするべきでしょう
- メモリ単価
1GBメモリあたりの単価
- 初期費用
初期費用が大きいと全体のコスパに大きく影響する
- 専用方式
規模が大きいほど物理専用がベスト
レンタルサーバーは、負荷に応じてプランを変更するという運用方式よりかは、「余裕のあるプランを選んで長期利用する」ことが多いため「専用型レンタルサーバー」でも同じ観点で、長期利用する際の料金で比較をするべきでしょう。
料金については、専用型レンタルサーバーはメモリ容量でプランを設定しているため、1GBあたりの料金で比較をするとコスパがわかりやすくなります。
また、専用方式も重要です。仮想専用であればVPSの利用も視野に入りますし、物理専用クラスの費用を出すなら、専門エンジニアに依頼をして物理専用サーバーをセットアップするほうがコスパが良い場合もあります。
ベスト「専用型」レンタルサーバー・サービス
バランスで選ぶならこの「専用型」レンタルサーバー
バランスがベストKAGOYA レンタルサーバー ライト 2コア/8GBプラン
なぜこのプランがベスト?
バランスがベストな「専用型」レンタルサーバーが「KAGOYA レンタルサーバー ライト 2コア/8GBプラン」。
仮想専用のため初期費用がかからず、vCPUは2コアと最低限ですがメモリが8GBと豊富なため、ある程度の規模サイトを安定運用可能です。価格はVPSで言えば8コア・8GBプランクラスのためやや高めの設定ですが、レンタルサーバーが必要なユーザーのほとんどをカバーできるバランスの良いプランになっています。
長期利用割引が10%ほどと少ないのがネックですが、競合と比較してコスパが高いため、そこまで気になりません。
メリット・デメリット
- メリット
- 中規模サイトまで視野に入るバランスの良いスペック
- メモリ単価も安くコスパが高い
- デメリット
- 長期利用割引がやや少ない
初めての「専用型」レンタルサーバーなら
初めてのユーザーにベストKAGOYAクラウド VPS 1コア/1GB/25GBプラン
なぜこのプランがベスト?
今回比較した「専用型」レンタルサーバーのプランの中で最安値なのが「KAGOYAクラウド VPS 1コア/1GB/25GBプラン」。月額1,500円未満から利用でき、「共有レンタルサーバーからアップグレード」にも非常にフィットするプランです。
1コア・1GBメモリと、スペック的にはやや寂しいところがありますが、共有レンタルサーバーでユーザーが使えるCPU・メモリと比較すれば決して弱いスペックではありません。共有レンタルサーバーのミドルプラン以上からの移転で、性能を体感できるでしょう。
メリット・デメリット
- メリット
- レンタルサーバーのミドルグレードの価格で専用化できる
- メモリ単価も非常に安い
- デメリット
- 長期利用割引がやや少ない
vCPUコア重視ならこの「専用型」レンタルサーバー
vCPUコア重視でバランスがベストConoHa WING リザーブド 2Gプラン
なぜこのプランがベスト?
専用型のレンタルサーバーで先行しているのが「ConoHa Wing」。中でもミドルクラスの「リザーブド 2Gプラン」は、vCPU3コアにメモリ2GBとレンタルサーバーを使う一般ユーザーからすると十分すぎる性能で、重めのDB処理をする場合などに有効なスペック。
大量のアクセスをとにかく捌くのであればメモリ不足が懸念されますが、それ以外であれば十分なスペックでしょう。
メリット・デメリット
- メリット
- vCPUコア数が3コアと多い
- 一般的なWebサイトで実用的なスペック
- デメリット
- メモリ単価がやや高い
このガイドで紹介した共有レンタルサーバー
KAGOYA JAPANが運営する共有レンタルサーバー。2023年に大幅リニューアルをし、VPSに近い「専用レンタルサーバー」として生まれ変わっています。
人気VPSサービス「Conoha VPS」から登場した共有レンタルサーバーサービス。これまでの共有レンタルサーバーの常識を覆す、「時間単位レンタル」や「vCPU・メモリのリザーブ」など、他の共有レンタルサーバーにはないサービスが特徴です。