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レンタルサーバーをスムーズに引越し・乗り換える方法

公開日: 2022.5.2

簡単なようで実はトラブルも多いのがレンタルサーバーの引越し・乗り換える。しかし、ちょっとした準備やコツで、トラブルなくスムーズに引越し・乗り換えが出来ます。

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レンタルサーバーの引越し・乗り換えで良くあるトラブルを知ろう

まず最初に知っておくとべきなのは、レンタルサーバーで引越し・乗り換えを行うときにどんなトラブルがあるかです。

よくあるのは、

  1. データの移転ミス(正しく表示されない)
  2. 移転先の処理能力の見誤り(表示重く・遅くなる)
  3. サイトが表示されない(設定ミスなど)

の3つでしょう。

これらのミスが起こらないようにするためには、事前の準備が非常に重要になります。

引越し・乗り換えの事前準備の流れ

レンタルサーバーを引越し・乗り換えをする際の大まかな流れは下記のようになります。

  1. 引越し先・乗り換え先の選定
  2. 元サーバーからデータのバックアップ
  3. 引越し先・乗り換え先にデータコピー(まずはテストドメインで)
  4. 引越し先・乗り換え先で表示テスト(まずはテストドメインで)
  5. 引越し先・乗り換え先で本番ドメインで登録
  6. DNSレコードを引越し先・乗り換え先に切り替え
  7. 旧サーバーを解約

スムーズに引越し・乗り換える際に大事なのは、(2)と(3)、そして(4)の作業の準備を万全に行うことが大事です。

元サーバーからデータのバックアップのポイント

元サーバーからデータのバックアップする際は、「必ず全てのデータをコピーする」ことを忘れないようにしましょう。サイトやメールは、少しでもデータが不足していると正しく動かなかったり、過去のメールがなくて困ったりします。

メールについてはアプリのインポートなどを使えば良いですが、Webサイトについては「ディレクトリごと」データをバックアップしましょう。FTPソフトによっては不可視ファイル(ファイル名の最初にドットがあるファイル)を表示しないことがあるので、不可視ファイルもしっかりとバックアップすることを忘れないようにします。

もし、WordPressを使っているのであれば、無理にFTPでデータを引っ越すのではなく、WordPress引越し機能があるレンタルサーバーを使うのがオススメです。

また、MySQLなどのデータベースを使っている場合は、データベースのバックアップも忘れないようにしましょう。

引越し先・乗り換え先にデータコピー

バックアップができたら今度はコピー(バックアップデータのアップロード)です。このときに大事なのは、「いきなり本番ドメイン環境にデータを置かない」という点。一旦テスト用のサブドメイン(www1.example.comなど)を登録して、そこにデータをアップロードしましょう。

コピーの際も、バックアップと同様に不可視ファイルまでしっかりと引越し先のレンタルサーバーにコピーするのを忘れないようにしましょう。

意外とハマりポイントなのがMySQLデータベースのコピー。データベースサーバーのバージョンが違ったり設定が違うことでコピーができない、もしくはサイズが大きすぎてバックアップが止まってしまうなど意外とトラブルがあります。

事前準備ができたらまず「サブドメインでテスト運用」をしよう

データの引越しができたら、まずはテストドメインで問題なく動くのかをチェックします。アクセスの多いページやよく使うページなど、50ページほどチェックをすれば良いでしょう。

問題なく動作することがわかったら、今度は負荷テストなどを行います。前のレンタルサーバーと比較して遅くなっていないか、高負荷でハングアップしないかなどをチェックします。ここでもし動作が重くなるようでしたら、乗り換えを断念することも視野に入れましょう。

いよいよ引越し実施!でも、旧サーバーも1ヶ月は併用しよう

事前準備ができたら、あとはレンタルサーバーに登録するドメイン名を本番用のドメインに変更してDNSレコードを書き換えれば引越し完了です。

ここで大事なのが、旧サーバーも残しておくこと。DNSレコードは数時間もすれば概ね書き換えたレコードで動作しますが、PCやルーター、ISPがDNSレコードをキャッシュすることが稀にあるので、最低でも数日は両方のサーバーでアクセスできるようにしましょう。

出来れば1ヶ月ほど旧サーバーも契約をしておくと、何かのトラブル時にDNSレコードの書き換えだけで元の環境に戻すことができるので何かあった時の保険になります。


レンタルサーバーをスムーズに引越し・乗り換える方法を見てきました。

  1. 確実にバックアップ・コピー
  2. テストドメインでテスト
  3. 問題ないと判断したらDNS切り替え
  4. 1ヶ月ほどは両方のサーバーを併用する

この4つを守れば、専門知識がなくても誰でも出来る方法なので、レンタルサーバーの引越し・乗り換えを検討している方は参考にしてみてください。


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