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安いサーバーに移転するメリット・デメリット

公開日: 2021.2.1

サーバーの維持費を削減できるなどメリットも多い安いサーバーへの移転。メリットと同時にデメリットもあることを移転前にしっかりと確認する必要があります。

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安いサーバーに移転するメリット

浮いたサーバー維持費用を他のコストに回せる

当然ですが、安いサーバーにすればサーバー維持費用が安くなります。差額は丸っと浮いたお金になるので、その分を人件費に回したり、開発コストに回すことが出来ます。

ただし、後述するデメリットである「軽量化コスト」も含めると、短期間ではそこまでコストダウンにならないケースもあるため、トータルコストで比較して決めることを覚えておきましょう。

プログラムを軽量化できる

安いサーバーに移転すると、これまでのサーバーよりもスペックが下がることがほとんどなので、プログラムを最適化しないとプログラムのレスポンス速度が遅くなってしまうため、プログラムの軽量化は必須です。

プログラムを軽量化するということは無駄を省いて効率化することですので、結果としてプログラムの精度が上がります。これまで溜まっていた技術的負債を一掃する機会にもなりますし、軽量化しておけば、今後アクセスが増えた際にサーバーを上位プランへアップグレードするコストが少なく済みます。

安いサーバーに移転するデメリット

軽量化にコストと時間がかかる

プログラムの軽量化は、言葉では簡単ですが実は地味に大変な作業です。

中途半端な軽量化は後々に技術的負債を残す可能性もありますし、規模が大きいプログラムになると、フルスクラッチになるケースもあるため、その場合は開発コスト・時間が大きくかかってしまい、サーバー維持費用のマイナス分を大きく超えてしまうことも。

ただし、一度軽量化したプログラムはそのままずっと使い続けることができるので、数年先までのサーバー維持費用を考えて、コストダウンになるのであればこの機会に取り組んでおくのはアリです。

レスポンスが遅くなると収益に悪影響が出ることがある

プログラムの軽量化が出来て、安い・スペックの低いサーバーでもこれまでと同様のレスポンスを出せるのであれば問題ないですが、レスポンスが遅くなった場合、収益に悪影響が予想されます。

具体的には、

  • SEO順位の悪化
  • ユーザーアクションの悪化
  • CTR・CVRの悪化

などです。

これらが悪化してしまうと、浮いたサーバー維持費用以上に収益が下がってしまうケースも多くあります。

ですので、安易に「サーバー費用を下げたいから」と言って安いサーバーに逃げるのは得策ではありません。

しっかりと、プログラムの軽量化も含めて、「安いサーバーに移転しても、ユーザー体験はこれまで以上になる」という準備をしてから移転するようにしましょう。


安いサーバーに移転するメリット・デメリットを見てきました。

共有レンタルサーバーやVPSレベルでは、安いサーバーに移転したところでそこまで大きな問題は出ないことが多いですが、「コストカットのためにクラウドに移転」した結果、構造が複雑になってレスポンスが悪くなったり、コストダウンのはずが最終的にコストアップしてしまうケースも多く聞かれます。特に「安易なクラウド移転」は、クラウドの知識を持つ人間がチームにいない場合は避けたほうが良いでしょう。

サーバー維持費用を削減する際は、しっかりとコストの計算と実際の負荷に近い環境でのシミュレートを行ってから移転するようにしましょう。


価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。

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