Ruby on Railsが使えるレンタルサーバーはある？

Ruby自体はほとんどのレンタルサーバーが対応しているが・・・

プログラム言語としてのRubyにはほとんどのレンタルサーバーが対応していますが、フレークワークであるRuby on Rails（Rails）となると、公式に対応しているレンタルサーバーはほぼないでしょう。

ロリポップ!レンタルサーバーに至っては、公式サポートページでRuby on Railsへの非対応を明示しています。

Ruby on Railsは利用できますか。 | ロリポップ!

ただし、Conoha Wingのように、gemやrakeをインストールしてあるレンタルサーバーは、SSHログインしてbundleインストールすれば、構築可能かもしれません。

ruby2.5 /opt/alt/ruby25/bin/ruby, gem, rake, rdoc

ruby2.0 /opt/alt/ruby20/bin/ruby, gem, rake, rdoc

プログラム言語のパスを教えてください。| Conoha Wing

過去には力技でインストールしたユーザーも

ブログなどを見ていると、過去にSSH接続が可能なレンタルサーバーに力技でRuby on Railsを構築したユーザーもいるようです。

さくらのレンタルサーバーにRailsを入れてブログを作ってみた

さくらレンタルサーバーではRuby on Railsは動作するけどレスポンスが糞遅いのでやめとけ

ただ、苦労の割に、現実的なスピードでは実行できないことが多いようです。

Ruby on Railsを安く・簡単に使えるサーバー・サービス

PaaS

Ruby on Railsが動作するサーバー・サービスなら、PaaSが一番スピーディでスケーリングなどの管理も簡単に出来ます。PaaSであれば、デプロイするだけで公開が可能なので、このあたりはVPSよりも確実に簡単です。

海外向けのサービスがメインですが、

• ロリポップ!マネージドクラウド
• Heroku
• Google App Engine(GAE)
• Azure App Service

これらのPaaSサービスではRuby on Railsの動作が確認されています。

クラウドならGoogle Cloud PlatfromのGAEが他のサービスとの親和性もあってオススメです。PaaSだけでいえば無料でも使えるHerokuが定番ですが、日本の事業者のサービスを使いたいのであれば、ロリポップ!マネージドクラウドほぼ一択となります。

ロリポップ!マネージドクラウド

PaaSは、レンタルサーバーやVPSと比べるとやや割高になるのがデメリットですが、デプロイするだけで公開されるいう簡易さを体験すると、価格差なんて忘れてしまいます。

VPSサーバー

自前のサーバーを仮想的に用意できるVPSサーバーであれば、各種インストールが自由なので、Ruby on Railsも動作可能です。価格もレンタルサーバーよりも少し高いくらいなので、レンタルサーバーほどではありませんが、コスパはPaaSよりも高くなります。

一方で、インストール作業自体はかなり面倒かつ専門知識が必要になるケースもあるので、VPSでRuby on Railsを使うのであれば、アプリケーションテンプレートがあるVPSを使うと安心です。

日本国内のVPS事業者でいえば、ConoHa VPSやXserver VPSがRuby on Railsのイメージを公式で配布しています。

Railsが使えるレンタルサーバーとPaaS、VPSの比較

最後にRailsが使えるレンタルサーバーと、PaaS、VPSを比較してみましょう。

月額料金で考えたら、レンタルサーバーとVPSの差はどんどん小さくなってきていますし、ちょっとだけ高くなるのであれば無理してレンタルサーバーでRuby on Railsを使うメリットはありません。素直にVPSをレンタルした方が、無理してRails環境を構築する作業コストに比べたら安上がりです。

• 契約しているレンタルサーバーというリソースを使いたい
• なるべく安く済ませたい

という場合は、Herokuなどの無料で使えるPaaSからスタートさせてみるのが良いでしょう。