Node.jsが使えるレンタルサーバーはあるのか?
更新日: 2023.10.26公開日: 2020.9.15
フロントエンドと同じJavascriptでバックエンド処理も書けることで人気が上がっているNode.js。今回は、Node.jsが使えるレンタルサーバーはあるのかを調査しました。
国内業者でNode.js対応レンタルサーバーはない
国内のサーバー事業者でNode.jsに対応した共有レンタルサーバーを提供しているベンダーはありませんでした。
共有レンタルサーバーはPHPが基本
まず、WordPressなどで利用される「共有レンタルサーバー」ではPHPが基本で、RubyやPythonに対応するサーバーはあっても、Node.jsに対応する共有レンタルサーバーサービスはありません。この辺りは、日本では中小規模のサイトでWordPressが多く支持されていることも背景にあるのかもしれません。
PaaSはロリポップ!マネージドクラウドか海外ベンダー
次に、PaaSサービスで見ると、国内のサーバー事業者では、共有レンタルサーバーも提供しているロリポップ!のコンテナサービス「ロリポップ!マネージドクラウド」がNode.jsコンテナに対応しています。
ロリポップ!マネージドクラウドはコスパも悪くなく、10日間の無料お試し期間もあるので、とりあえずNode.jsをリモートで動かしてみたいという方に最適です。
ただし、Node.js対応のPaaSを探すのであれば、日本国内のサービスよりも海外サービスの方が選択肢が豊富になります。
Node.jsを格安で稼働させるには?
手軽で安いのはPaaS
AWSのEC2やGoogle CloudのGCEなどの仮想サーバーインスタンス、VPSなどの仮想専有サーバーを除くと、レンタルサーバークラスの料金(月額1,000円未満)でNode.jsが動かすなら、手軽なのはPaaSです。
Node.jpが使えるPaaSサービスは、下記のサービスが有力です。
- ロリポップ!マネージドクラウド
- Heroku
- Google App Engine
- Azure App Service
海外のPaaSサービスがメインになりますが、Node.jsを稼働させるためのドキュメントや実例が豊富で、迷うことはありません。
また、PaaSとレンタルサーバーでは「ビルド・デプロイする」という公開方法の違いはありますが、サーバーの管理を事業者に任せているという意味では、実質Node.js用のレンタルサーバーのような感覚で利用できます。
コスパが良いのはNode.jsテンプレ付きVPS
コスパでいうと、共有レンタルサーバーは圧倒的ですが、Node.js対応のレンタルサーバーがない以上、スペックに対してコスパが高くなるのは圧倒的にVPSです。VPSはPaaSと比べてもコスパに優れています。
VPSの場合、自分でNode.jsをインストールするという意味では手間ですが、一部のVPSベンダーは、Node.jsがインストール済みのテンプレートイメージを配布しています。
ベンダー | Node.jsバージョン | ベースOS |
---|---|---|
ConoHa VPS | 17.4-64bit | ubuntu-20.04 |
XServer VPS | 18.17.0-64bit | ubuntu-22.04 |
シンVPS | 18.17.0-64bit | ubuntu-22.04 |
どちらもテンプレートを選んでインスタンスを作成すれば、起動した瞬間にNode.jsやnpmを使うことができます。
ConoHa VPSは国内のVPSサービスとしても安定していますし、時間単位でレンタルが可能です。VPSの使い勝手も文句なしですが、誕生日にサーバー用クレジットをプレゼントしてくれたり、使っていて楽しいVPSです。
また、ConoHa VPSは初回登録で使える800円分のクレジットがもらえるクーポンも配布しています。
「時間料金」「豊富なテンプレート簡単立ち上げ」など、他社サービスに先行してVPSをより使いやすくしたVPSサービス「Conoha VPS」。登録アカウント数が55万人を突破し、名実共に国内VPSベンダーの中でも人気上位VPSとなっています。
XServer VPSは、レンタルサーバーで定番のエックスサーバーが運営するVPS。競合VPSと同等価格ですが、収容している物理サーバーが最新のAMDサーバーのため「処理能力が競合の4.9倍(XServer VPS調べ)」となっているため、非常にコスパが高いVPSです。
国内人気レンタルサーバー事業者エックスサーバーが手がけるVPSサービス「XServer VPS」。後発サービスならではの、豊富な機能とハイスペックなサーバーが魅力です。
シンVPSもレンタルサーバーで定番のエックスサーバーが運営するVPSですが、XServer VPSよりも低スペックプランが豊富で、ストレージ容量が多いという特徴があります。
料金は少し高いですが、収容している物理サーバーがこちらも「処理能力が競合の4.9倍(シンVPS調べ)」となっています。
VPSなので、HerokuなどのPaaSのようにGitレポジトリにプッシュしたら自動でデプロイされるような機能はありませんが、すぐに使えるという意味ではレンタルサーバーに近い感覚で使うことができます。
さらに値段もPaaSよりもシンプルで性能が高く、総合的にみてコスパが良いので、Node.jsサーバーとしてはVPSがもっとも優秀です。
Node.jsが使えるレンタルサーバーはあるのかを調査しました。
Node.jsは、プログラミング言語としての人気は高まっていますが、最初からPaaSやクラウドを使うユーザーが多いからか、レンタルサーバーとしてはサービスがありませんでした。
しかし、HerokuなどのPaaSを使うこともできますし、ConoHa VPSなどのVPSのテンプレートイメージを使うという手もあり、レンタルサーバーでなくても手軽にNode.jsが使える環境は意外と多くあります。
Node.jsサーバーを探している方はぜひ検討してみてください。
Node.jsのサーバーに関するよくある質問
Node.jsのテンプレートがあるVPSはインストールするNode.jsバージョンを決めることができる?
VPSのアプリケーションテンプレートは、基本的にVPSサービス側が設定したものを使うことになるため、そのバージョンのNode.jsを使うことになります。
好きなバージョンのNode.jsを使うのであれば、UbuntuなどのLinux OSでVPSをセットアップして、Nodenvなどのバージョン管理ができるアプリケーションを入れるのがベストです。
サーバーで使うNode.jsのバージョンを指定したい
サーバーで使うNode.jsのバージョンを指定したい場合は、VPSの場合は自分で好きなバージョンをインストールして使うのが基本となります。そのため、コマンドラインでのインストールなどの知識が必要です。
PasSの場合は管理画面からプロジェクトごとにNode.jsのバージョンを管理したり、プロジェクトルートに「.node-version」ファイルを置いておくだけで自動でバージョン判定してくれるPaaSもあります。
バージョン管理の手間を考えるとPaaSが一番手頃です。
Node.jsのテンプレートを使うとバージョンが固定される?
Node.jsのテンプレートは「Linux OS上にNode.jsがインストールしてある」というだけなので、SSHでサーバーにログインして自分で好きなNode.jsのバージョンをインストールすることも可能です。
この記事で紹介したサーバーサービス
「時間料金」「豊富なテンプレート簡単立ち上げ」など、他社サービスに先行してVPSをより使いやすくしたVPSサービス「Conoha VPS」。登録アカウント数が55万人を突破し、名実共に国内VPSベンダーの中でも人気上位VPSとなっています。
国内人気レンタルサーバー事業者エックスサーバーが手がけるVPSサービス「XServer VPS」。後発サービスならではの、豊富な機能とハイスペックなサーバーが魅力です。
価格は記載がある場合を除き、すべて税込みです。
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