【2024年版】初心者に最適な「vCPU・1コア」のVPSサービスを徹底比較!どれがベスト?
VPS(仮想プライベートサーバー)サービスには多くの選択肢があり、どれが最適かを見極めるのはVPS初心者の方には簡単なことではありません。そこで、2024年版の最新情報をもとに、初心者向けに最適なvCPU・1コアのVPSサービスを徹底比較。コスト、性能、機能など、複数側面から評価し、ベストなサービス・プランを紹介します。
更新日: 2024.1.25公開日: 2023.9.22
目次
「vCPU・1コア」のVPS プラン一覧
本ガイドは、以下のサービスを比較・検証し、おすすめを作成しています。各プランの価格は、現在のキャンペーンやクーポンを適用する前の価格です。
「vCPU・1コア」ってどんなスペック?
vCPU・1コアというのは、物理サーバーが搭載しているCPUのコア数のうち、契約するVPSに割り振られるコア数が「1つ」という意味です。
サーバーのCPU能力は「1コアあたりの処理能力 x コア数」で測られるため、誤解を恐れずに簡単にいうと、1コアというのはVPSサーバーの中でも最低限のスペックと言えます。
1コア数がどれくらいの処理能力があるのかはイメージしづらいですが、参考までに現在のノートPCに搭載されているCPUは4コア以上のものがほとんどです。
「vCPU・1コア」のVPSの比較ポイント
- 単月契約の料金
長期契約ではなく、単月のプラン料金が安いか?
- メモリ容量
最低限のスペックである1コアプランでも、実働に耐えうるメモリがあるか?
- プランアップグレードの可否
一度契約したプランをアップグレード可能か?
「vCPU・1コア」のVPSは、そのまま使い続けるというよりかは「とりあえず使ってみる」ことが多いため、すぐに解約するかもしれないため「単月契約」かつ「プランアップグレードは可能」なものがベスト。
また、vCPU・1コアクラスはメモリの割り当て容量も非常に重要。このクラスは1GB程度のメモリしか割り当てられないことが多いため、なるべくメモリが多いプランを選ぶのがベスト。特に1GB未満のメモリのプランは避けるべきです。
ベスト「vCPU・1コア」VPSサービス
バランスで選ぶならこのVPS
バランスがベストKAGOYAクラウド VPS 1コア/1GB/25GBプラン
なぜこのプランがベスト?
vCPU・1コアにメモリ1GBと、vCPU・1コアVPSの中では高めのスペックにも関わらず単月契約の価格もワンコインと安く、プランも細かく区切られているため長期的に使いやすいVPS。機能的にもクラウドに匹敵する機能を持っているため、長く使うことが出来ます。
OS・アプリイメージは多くはないですが、OSだけでなくアプリケーションイメージにも対応しているため、簡単にサーバーを立ち上げることが出来ます。
メリット・デメリット
- メリット
- 単月契約で十分に安い
- 細かいプラン構成でアップグレードの選択肢が広い
- デメリット
- 長期利用割引がない
コスパから選ぶならこのVPS
コスパがベストWebARENA Indigo 1GBプラン
なぜこのプランがベスト?
vCPU・1コアで単月契約の料金が業界最安値の400円台と圧倒的なコスパを誇るVPS。クラウドのような専門的な機能は少ないものの、VPSサーバーとして運用するのに十分な機能があります。
ただし、OS・アプリイメージテンプレートの種類は少なめで、自分で構築する前提点、プランアップグレードがなく、スナップショットから違うプランのVPSを建てる手間があるという点は注意が必要です。
メリット・デメリット
- メリット
- 単月契約で他社VPSの長期契約割引クラスの価格
- 初期費用なし、時間利用も可能で、お試しもしやすい
- デメリット
- プランアップグレードが出来ない
価格から選ぶならこのVPS
価格がベストWebARENA Indigo 768MBプラン
なぜこのプランがベスト?
メモリが768MBという点で本来は使うべきではないスペックのVPSですが、月額300円程度という圧倒的な低価格はやはり魅力的。
プランアップグレードが出来ず、IPv6のみでIPv4が付与されないというマニアックな仕様ですが、使いこなせれば面白いVPSです。
メリット・デメリット
- メリット
- 価格がVPS最安値クラス
- 時間単位での課金もある
- デメリット
- メモリが768MBと少ない
- プランアップグレードが出来ない
- IPv6のみでIPv4が使えない
信頼性から選ぶならこのVPS
信頼性がベストさくらのVPS 512MBプラン
なぜこのプランがベスト?
「VPSといえばさくら」と言われるくらい定番のVPSサービスである、さくらのVPSの最安値プラン。石狩リージョンを選べば月額600円程度でレンタルできます。サーバー稼働率も非常に高く、キャンペーンなどもあまり実施しない地味なVPSですが、「確実に安定して使える」という安定性と信頼性はピカイチ。
ただし。メモリが512MBと、今回比較したvCPU・1コアVPSの中でも最低である点、最低利用期間が3ヶ月に設定されている点は契約前に注意が必要です。
メリット・デメリット
- メリット
- 運営実績10年以上の安心のVPS
- クラウドに近い機能がある
- デメリット
- メモリが512MBと少ない
- 最低利用期間が3ヶ月
「vCPU・1コア」のVPSのよくある質問
vCPU・1コアのVPSでWebサイトを運営する場合は、処理できる月間UU数はどれくらいですか?
一般的に、vCPU・1コアのVPSで処理できる月間UU数は、10,000〜20,000程度と言われます。ただし、1コアのVPSと言っても、割り当てられているメモリ容量によって処理出来るアクセス数は大きく異なります。
割り当てられているメモリ容量が1GB未満の場合、メモリのほとんどをOSが占有してしまうため、月間1万UUを捌くのがやっとということもあるでしょう。一方で、割り当てメモリが1GBの場合は、アプリケーションのメモリ管理をしっかりと行い、なるべくメモリを使わない構成で構築すれば、月間2万UUクラスのサイトでも安定して表示させることが可能です。
まとめると、vCPU・1コアのVPSでWebサイトを運営するのであれば、メモリ容量が1GBのプランを選ぶべきでしょう。
vCPU・1コアのVPSで記事数100本のWordPressサイトを高速表示させることはできますか?
不可能ではないですが、WordPressはメモリの消費量が大きいアプリケーションのため、仮に割り当てメモリが1GBだとしても、1コアのVPSで高速表示させるのは難しいでしょう。
- キャッシュを多用する 1. 記事数を少なくする 1. データベースをスリムにする 1. 画像や動画を外部のCDNにする
などの工夫をすれば、1コアのVPSでも高速表示ができる可能性はあります。
ただし、そもそものメモリ容量が少ないため、アクセスピーク時にメモリ不足になり、VPSサーバーがフリーズすることも考えられるため、一般公開するWordPressサイトを収容するのであれば、2コア・1GBメモリクラス以上のVPSを選ぶのをオススメします。
vCPU・1コアのVPSでDockerを安定して動作させることは可能ですか?
不可能ではないですが、vCPUコアが1コアだとOSとアプリケーションでCPUを分け合う必要がある点、メモリ容量が少ない点を考えると、一般的なDockerコンテナの使い方ではスペック不足でしょう。
ただし、個人で使うだけの場合や、データベースコンテナだけを常時起動させる場合など、用途やアクセス負荷が限定される場合は、1コアのVPSでも安定して動作させることは可能です。
また、vCPU・1コアのVPSはメモリ容量が少ないことが多いため、メモリ管理も重要になります。
このガイドで紹介したVPS
「時間料金」「豊富なテンプレート簡単立ち上げ」など、他社サービスに先行してVPSをより使いやすくしたVPSサービス「Conoha VPS」。登録アカウント数が55万人を突破し、名実共に国内VPSベンダーの中でも人気上位VPSとなっています。
国内大手サーバーベンダーのカゴヤが手がけるVPSサーバー「KAGOYAクラウド VPS」。月額550円のハイコスパプランから12コアvCPUのハイスペックプランまであり、拡張性も高いことからライトユースから本格利用まで幅広く対応できます。
国内の大手サーバーベンダーであるNTTPCコミュニケーションズが手がけるVPSサービス。VPSサーバーとして必要な機能に絞り込むことで、国内最安値クラスの料金を実現しつつ、安定して使いやすいVPSサーバーになっています。
vCPUコア数から選ぶ
VPSの性能指標の一つであるvCPUコア数は、サーバーにどれくらいの処理能力があるかを決めり、コア数ごとに使用用途も変わるため、最適なコア数を選ぶのが重要です。
- 1コア初めてのVPSに最適なVPSスペックが「1コア」。実際にVPSでwebサーバーなどを運用するというよりかは、とにかく安いので試しに使ってみるのに最適。
- 2コア中小規模のWebサイトなら安定運用が可能な、エントリークラスの実用的なスペックが2コア。価格も手頃でVPS初心者にも扱いやすいスペックです。
- 3コアVPSサービスの主戦場でもある人気のプランが3コア。単体で、複数台でと、いろんな使い方で高速サーバー運用が可能なスペックです。
- 4コア中規模以上のサイトを高速表示が可能な4コアのVPS。単体でも使いやすく、下位プラント組み合わせて複数台での運用も実用的です。
- 5コアVPSサービスでは採用されることが希少な5コア。ちょっと性能が欲しい時に最適ですが、コスパがあまり良くないというデメリットも。
- 6コア中規模以上のサイトでも安定して高速表示できる実用的なスペックが6コアのVPS。バッチサーバーや自社クラウドストレージなど用途も広がってきます。
- 8コア構成によっては大規模サイトの収容も視野に入るのが8コアのVPS。選び方、契約の仕方次第で月額1万円未満で利用できるのが魅力です。
- 10コア大規模サイトの運用も可能ながら、安いプランなら1万円台から利用可能な10コアのVPS。選択肢は少ないですが、規模の割にコスパが高めなスペックです。
メモリ容量から選ぶ
VPSのメモリ容量は、使い方によってはvCPUコア数よりも重要なスペックです。用途によって必要なメモリ容量が異なり、メモリ容量が大きいほどVPSサーバーが高速動作させることも可能になります。
- 1GBVPSスペックの最低条件が1GBメモリ。OSで半分くらいの容量を使ってしまうためギリギリですが、工夫次第でWebサーバーの運用も可能なスペックです。
- 2GBVPSのエントリープランのボリュームゾーンが2GBメモリ。これにvCPUコア数をどうするかで、価格や性能が変わってきます。
- 4GBVPSのエントリープランよりもやや多めのメモリが4GB。このクラスになると大抵のWebサイトは安定して高速表示が可能になります。
- 8GB大規模な処理でなければ大抵のことがストレスなく出来るのが8GBメモリのVPS。コストもそこまで高くなく、高い処理能力なのに比較的手軽にレンタル出来るのが特徴。
- 16GB構成によっては大規模なサイトの収容も可能な16GBメモリのVPS。月額1万円未満で運用することも可能で、クラウドと比較して圧倒的なコスパを誇ります。
- 32GB大規模サイトのホスティングも可能ながら、一般利用でも手が届く料金が魅力的な32GBメモリのVPS。各社のプランに特色があるため、使い方次第で最適なプランが変わってきます。
- 64GB業務用の大規模サービス用途にも使える64GBメモリのVPS。同じメモリ容量でもコア数や料金プランに各社の特色があるため、最適なプラン選びが重要です。
- 128GB単体VPSとしては最高スペックとなる128GBメモリのVPS。価格が高い最上プランとなるため、慎重にサービスやプランを選ぶ必要があります。