【2023年版】エントリーでも実用的スペック!「vCPU・2コア」のVPSサービスを徹底比較!どれがベスト?
VPS(仮想プライベートサーバー)の2コアvCPUプランは、エントリープランですが実用的なスペックです。ただし、サービスごとに料金や性能に違いがあるため、どれを選ぶかで快適性にも大きく影響します。そこで、2023年版の最新情報をもとに、コスト、性能、機能など、複数側面から評価し、ベストなサービス・プランを紹介します。
更新日: 2023.11.8公開日: 2023.9.22
目次
「vCPU・2コア」のVPS プラン一覧
本ガイドは、以下のサービスを比較・検証し、おすすめを作成しています。
「vCPU・2コア」ってどんなスペック?
vCPU・2コアというのは、物理サーバーが搭載しているCPUのコア数のうち、契約するVPSに割り振られるコア数が「2つ」という意味です。
サーバーのCPU能力は「1コアあたりの処理能力 x コア数」で測られ、VPSサーバーにおいて2コアは必要最低限のスペックです。
中規模以上の動的なWebサイトを安定して高速表示させるにはかなりの工夫が必要ですが、工夫次第で高速表示も可能。
各VPSサービスにとって、初心者から中級者まで使うボリュームゾーンプランなので、月額料金も安く、ローカルネットワークに対応しているVPSサービスなら、複数台構成でコスパを高めることも可能です。
「vCPU・2コア」のVPSの比較ポイント
- 長期利用も含めた料金
長く使うことも多いため、長期利用割引も含めた最安値で探すとコスパが高くなります
- メモリ容量
同じ2コアプランでも、できるだけ多くのメモリを利用できる方が快適になります。
- プランアップグレードの可否
使い方の変化に合わせてプランアップグレード出来る方が長期利用も可能でコスパが高くなります
- ローカルネットワーク接続の可否
複数台VPSをローカルネットワークで接続できると、低価格プランを複数台連携させてコスパが高くなります
「vCPU・2コア」のVPSを快適に動作できるのかはメモリ容量で決まると言っても過言ではありません。2コアVPSでは2GB、もしくは1GBのメモリの場合が多いですが、1GBメモリではサーバーOSが半分ほど常時使用してしまうため、あまり余裕がありません。メモリは2GBのプランを選ぶべきでしょう。
また、vCPU・2コアクラスはメモリの割り当て容量も非常に重要。このクラスは1GB程度のメモリしか割り当てられないことが多いため、なるべくメモリが多いプランを選ぶのがベスト。特に1GB未満のメモリのプランは避けるべきです。
ベスト「vCPU・2コア」VPSサービス
バランスで選ぶならこのVPS
バランスがベストKAGOYAクラウド VPS 2コア/2GB/25GBプラン
なぜこのプランがベスト?
vCPU・2コアにメモリ2GBと、十分なスペックで、プランアップグレード、ローカルネットワーク両方に対応。機能としてはクラウドに非常に近く、VPS初心者だけでなく中級者以上でも使いやすいVPSです。
長期利用割引制度がないため、長期利用では最安値にはなりませんが、単月契約プランとしては圧倒的な最安値。単月契約であることを活かして、負荷に合わせてプランアップグレードをして使っていくことも、複数台構成で負荷分散させて徐々に規模を大きくしていくことも出来ます。
非常に柔軟性が高く、バランスが良いVPSなため、「成長に合わせて最適化をしてコスパを高めたい」というユーザーに最適です。
メリット・デメリット
- メリット
- 単月契約で十分に安い
- プランアップグレード、ローカルネットワーク両方に対応
- 機能的にクラウドに近い
- デメリット
- 長期利用割引まで含めると最安値ではない
価格・コスパから選ぶならこのVPS
価格・コスパがベストConoHa VPS 1GBプラン
なぜこのプランがベスト?
独自の使いやすい長期割引制度「まとめトク(旧VPS割引きっぷ)」で、今回比較したプラン中圧倒的な最安値なのがConoHa VPS。スペック的にはメモリが1GBと少ないため、プランアップグレード、ローカルネットワーク両方に対応しているため、途中で追加で2コアVPSを追加させるなど、クラウドに近い使い方でコストを抑えることが出来ます。
メモリが1GBと少ないため、現実的にはプランアップグレードすることになりますが、「まとめトク(旧VPS割引きっぷ)」は差額で上位プランへのアップグレードが可能なので、最低価格を維持した状態で使い続けることも可能です。
ただし、単月契約時の料金はかなり高めなので、あくまで長期割引を利用する前提の使い方となります。
メリット・デメリット
- メリット
- 長期契約割引で比較プランの中で最安値
- プランアップグレード、ローカルネットワーク両方に対応
- OS・アプリケーションテンプレートが豊富で簡単に立ち上げが出来る
- デメリット
- メモリが1GBと少ない
- 単月契約が高い
信頼性から選ぶならこのVPS
価格がベストさくらのVPS 1GBプラン
なぜこのプランがベスト?
安心と安定のさくらのVPSの2コアプラン。メモリが1GBと少ないのと、長期利用割引を入れてもそこまで安くない点がネックですが、信頼性を考えたら十分にお釣りが来るレベルです。
プランアップグレード、ローカルネットワーク接続の両方に対応しているため、組み合わせ次第でいろんな使い方が可能。長期的に安心して使えるVPSです。
メリット・デメリット
- メリット
- 「VPSといえばさくら」と言われるほど定番のサービス
- 長期運営の実績がある
- デメリット
- メモリが1GBと少ない
- 最低利用期間が3ヶ月
「vCPU・2コア」のVPSのよくある質問
vCPU・2コアのVPSでWebサイトを運営する場合は、処理できる月間UU数はどれくらいですか?
一般的に、vCPU・2コアのVPSで処理できる月間UU数は、50,000〜100,000程度と考えられます。ただし、データベースを使う動的サイトの場合や、ピークアクセスが通常時よりも飛び抜けて高い場合などは、メモリ不足になってVPSがフリーズしてしまう可能性があります。
vCPU・2コアのVPSで月間10万UUクラスのサイトを運営するのであれば、
- 適切なメモリ管理をする 1. CDNなどを利用し、サイトの内のコンテンツで負荷を分散させる 1. データベースにアクセスする頻度を下げる
などの工夫をする必要があるでしょう。
また、vCPU・2コアのVPSはメモリが1GBのプランが多いですが、2GBのプランを選ぶと安定する可能性があります。
vCPU・2コアのVPSで記事数100本のWordPressサイトを高速表示させることはできますか?
基本的には可能ですが、WordPressはメモリ消費量が多いフレームワークなので、vCPU・2コアのVPSの中でも2GBメモリのプランを選ぶ方が良いでしょう。
また、2コア・2GBメモリのプランを選んだとしても、WordPressサイトを常時高速表示出来るのは月間10万UU程度になることが多いため、それ以上のアクセスがあるサイトの場合は、素直に3コアプラン、4コアプランを選んだ方が良いでしょう。
vCPU・2コアのVPSでDockerを安定して動作させることは可能ですか?
vCPU・2コアのVPSは、メモリ容量が1GBのプランが多く、OSがその半分を占有すると考えると、外部公開するような使い方ではやや不安が残ります。
ただし、使用メモリが少ないコンテナを使う場合は、コンテナへのアクセスがあまり多くない場合は、安定して動作させることも可能です。
このガイドで紹介したVPS
国内の大手サーバーベンダーであるNTTPCコミュニケーションズが手がけるVPSサービス。VPSサーバーとして必要な機能に絞り込むことで、国内最安値クラスの料金を実現しつつ、安定して使いやすいVPSサーバーになっています。
国内大手サーバーベンダーのカゴヤが手がけるVPSサーバー「KAGOYAクラウド VPS」。月額550円のハイコスパプランから12コアvCPUのハイスペックプランまであり、拡張性も高いことからライトユースから本格利用まで幅広く対応できます。
「時間料金」「豊富なテンプレート簡単立ち上げ」など、他社サービスに先行してVPSをより使いやすくしたVPSサービス「Conoha VPS」。登録アカウント数が55万人を突破し、名実共に国内VPSベンダーの中でも人気上位VPSとなっています。
サーバー管理ツール「Plesk」を搭載しサーバー管理がしやすいVPSサービス「GMOクラウド VPS」。初期費用無料で、14日無料お試しが出来るなど、初めての方でも手軽にスタートできるVPSです。
ドメイン登録サービス・お名前.comが運営するVPS。「ドメイン登録時に一緒に契約するVPS」というイメージがありますが、玄人好みの機能があったり、企業ユースに優しい支払い方法があったりと、実は使い勝手の良いVPSです。
格安VPSサービスWebARENA Indigoの上位VPSサーバーサービスが「IndigoPro」。10Gbpsの国内最高速回線を採用するなど、ハイスペックなVPSになっています。